“
モロッコ”(Morocco)はアフリカ大陸北西部に位置する。僕にとってモロッコは特別な感情を抱く国だ。きっかけはかれこれもう20年近くも昔の話になる。僕は学生時代アメリカ・ロサンゼルスに住んでいながら、夏の数ヶ月をフランス・パリで過ごした時期があった。僕の生まれはパリで、当時、現地のフランス人学生が夏の間をスペインで過ごすというので、彼のアパルトマンの部屋をそのまま借りて、しばらくそこに住むことにしたのだった。
霧雨が降り注ぐ、夜の成田空港。ライトアップされた光が反射し、幻想的な光景だ。この話は以前のエントリー記事 “
フランスで過ごした日々” で書いたことがあるので、詳しく知りたい方はぜひそちらを見て欲しいのだけど、後々モロッコに興味を持った最初のきっかけはこのフランスで過ごした日々なのは間違いない。パリ滞在中、学生街 “
カルチエ・ラタン”(Quartier Latin)のとあるレストランでクスクスを食べたのだが、妙に気に入ってしまい、その後仕事でパリを訪れるとクスクスが食べられるレストランを探して足を運ぶようになった。
経由ポイントのドバイ空港。ドバイの宝くじの景品はスゴイ!このブログでも度々紹介しているが、“
クスクス”(Couscous)というのはアフリカ発祥の粒上のパスタのような食べ物なのだが、アフリカからフランスをはじめとするヨーロッパへと広がり、現在ではかなり広域で馴染みのある食べ物だ。我が家ではすっかりメジャーな料理としてクスクスを自宅で食べているが、味はもちろん、クスクス粒の “
スムール”(Semoule) は消化に良く、煮込んだ野菜をたくさん食べられるので、とても健康にいいのだ。
上空から眺めたドバイの街並み。砂漠の街と言った佇まい。過去にフランスがモロッコを植民地支配(保護領として1912年〜)していた影響で、クスクスの本場モロッコとも大いに関係があったりする。実際多くのフランス人がモロッコに居住し、公用語のアラビア語に次いでフランス語は第二言語になっている。そんな事情から、フランス、特にパリにはクスクス料理のレストランが多数点在し、独自に進化したクスクスは実にうまい。
エミレーツの機内食。写真はチキン。前置きが長くなってしまったが、クスクス発祥の地、憧れのモロッコについに旅立つときが来たのだった。すっかり写真と記事がマッチしなくなってしまったが、超スピードで流れに合わせると、霧雨のような雨が降りしきるとある10月の夜に、成田空港から一路モロッコへと飛び立ち、途中経由ポイントのドバイでしばし時間を過ごした後、再びモロッコへと飛び立った。
モロッコの玄関口、カサブランカのムハンマド5世国際空港に到着。旅の同行者はお馴染みの先生。先生も・・・いや、むしろ先生の方が、モロッコ文化とクスクスに大いなる興味と憧れを抱いていたかもしれない。もちろん僕もだけど。そんなわけで僕たちを乗せた飛行機は十数時間にも及ぶ長時間フライトの末、ようやくモロッコの玄関口、カサブランカの “
ムハンマド5世国際空港” へと到着した。空港の構造は至ってシンプル、治安も良好だ。
空港の外には雲ひとつ無い真っ青な空が広がっていた。初めての地に対する期待感と緊張感を胸に空港から一歩外に踏み出すと、抜けるような青空が僕たちを出迎えてくれた。空港の敷地の外はやや殺風景だが、危険な感覚は不思議なほど皆無だった。僕たちは空港と市街を結ぶ鉄道駅を探した。一旦空港の敷地内に戻り、表示に従って階段を下りてムハンマド5世空港駅に出た。しばらくすると列車がホームに入ってきた。
ムハンマド5世空港駅のホーム。市街へ向かう人はそれほど多くはなかった。ここからカサブランカ市街の “
カサ・ヴォワジャー駅”(Gare de Casa Voyageurs)まではおよそ30分ほど。さっそく僕たちは列車に乗り込んだ。市街へ向かう人はそれほど多くはないようで、席もそこかしこに空きがある。果たしてどのような世界が待っているのだろうか。憧れのモロッコはどんな国なのだろうか。新たな旅はこの国、モロッコを基点にスタートする。