見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
07≪ 2017| 1234567891011121314151617181920212223242526272829303108/ ≫09
インドのブックストア
これまでのインドの記事で紹介しきれなかった、インドのブックストアを紹介。当たり前と言えば当たり前なのですが、インドにもブックストアはあるんです。

今回は、そんなインドのブックストアの中でも、アート系の本の品揃えが豊富な高級ブックストア、“オックスフォード・ブックストア”(Oxford Bookstore)を紹介します。

Delhi13111-1.jpg
デリーのオックスフォード・ブックストアがある、コンノート・プレイス近くのビルの上から。

オックスフォード・ブックストアは、インドの都市部を中心にチェーン展開していて、デリー、ムンバイ、ベンガルール、コルカタ、ゴアなど、インド国内で14店舗(2010年2月現在)のチェーン展開をしている、インドではメジャーなブックストア。

僕はそのうちのデリー店とコルカタ店を訪れたのですが、日本で言うと “青山ブックセンター”(ABC)のような本屋と表現するとイメージに近いかもしれません。

Delhi13111-2.jpg Delhi13111-3.jpg
デリーのオックスフォード・ブックストアの入口。(左)ビル自体も曲線的なデザインがユニーク。(右)

インドでの「本」は、日本に比べると庶民的な存在ではなく、かなり敷居が高いような気がしました。まず、日本と比べるとブックストアの店舗数が極端に少なく、ほとんどの場合都市部に集中しているということと、そもそも「本」というものがインドの物価的には非常に高額で、必然的に中流~上流階級のものという位置づけになっているように感じました。

では、さっそく中に入って見たいと思います。オックスフォード・ブックストアでは、入店時に入口で手持ちの荷物を預けることになります。テロや盗難に対する対策として、入店時に手荷物を預けたり、荷物検査を行ったりというのは、インドでは日常的な光景です。

Delhi13111-5.jpg
やや煩雑ではあるが、広い店内の本棚には本がぎっしり。コルカタ店はもっと整頓されていた。

さて、店内に入ると予想以上に空間が広く、写真集やアート関連の本など、ビジュアル系の本を中心に品揃えが豊富で、本棚にぎっしりと詰まっていました。基本的には英語の本がメインなので、日本人にとってはかなり親しみやすいのではないかと思います。

気になる本の価格帯なのですが、日本や他の先進国とほとんど変わりません。モノにもよりますが、写真集だと40~70ドル位のものが多いです。高額なのは、欧米諸国からのインポートの比率が高いことが起因していると思います。もし、同じ商品の価格を国別に厳密に比べれば、多少の価格差はあるかもしれませんが、リーズナブルなホテルなら1泊10ドル(460ルピー)以下で十分宿泊できてしまうインドの物価を考えると、とてつもなく高額です。庶民にはとても手が出ない価格帯なのではないでしょうか。僕でもちょっと高いな~と思ってしまった。

例えば、50ドルの写真集だとすると、インドの貨幣価値を考慮して単純に10倍で計算しても、日本円だと4万円以上の価値があることになります。とはいえ、日本人にとっては国内で洋書を購入するのと大差ないので、セールなどでうまく掘り出し物を探せばお得かもしれない。

Delhi13111-4.jpg
狙い目はセールになって積み上げられている本。意外な掘り出し物が見つかるかも。

客層は、比較的若い層(20代~30代)が中心で、男性客だけでなく女性客も多かった。皆一様にどこか知的で洗練された雰囲気が漂っていて、しっかりと高等教育を受けている富裕層のエリート・インド人という印象を受けた。男女共に洋服を着ている人が大半だったのも特徴的だった。おそらく周辺の大学に通う、大学生たちも多いのではないかと思う。

オックスフォード・ブックストアの最大の特徴は、店の奥にくつろげるカフェスペースがあって、飲み物を飲みながらゆっくり読書が楽しめるところ。インドの街にはカフェが少なく、とても道端で読書をするような雰囲気ではないので、こういう空間を提供してくれるというのは有り難い限り。また、店内にはちょっとした土産物を置いているコーナーもあるので、インドの都市部を訪れたら立ち寄ってみるのもいいかもしれない。個人的には結構お気に入り。

最近は必ずしもその限りではないけど、僕は旅先で訪れた国の写真集をできるだけ買うようにしているんだけど、なかなか選択肢が豊富で、どれを買うか悩んでしまった。




2011'02'02(Wed)20:46 [ デリー ] CM0. TB0 . TOP ▲
アーグラーに旅立った日
早朝・・・というより深夜と言うべきだろうか。まだ朝の気配すら感じない暗闇の中、ホテルのドアを開けて路地裏を歩き始めた。デリーでは、連日日の出と共に出かけていた僕も、この時間帯に出発したことはなかった。外の空気はひんやりと涼しく、これが日中になると猛威をふるう、あのインドとはとても信じられないほどだった。

背中には荷物で一杯のバックパックを背負っていたが、不思議と足取りは軽かった。そう、今日はデリーから “アーグラー”(Agra)へと向かう特別な日なのだ。

delhi70310-1.jpg
早朝4時のメイン・バザールは静まりかえっていた。

急ぎ足で路地裏からメイン・バザールの通りへと出てみると、さすがにこの時間帯には人影はほとんどない。パハール・ガンジの喧噪からおおよそかけ離れた不思議な光景が、逆に新鮮だった。眠らない街のイメージがあったけど、あぁ、この街も眠るんだなぁと。

暗闇のメイン・バザールを、真っ直ぐニューデリー駅へと歩いていく。

delhi70310-2.jpg
ホームで横になって発着を待つ人たち。毛布や敷物を持参する人も多い。

早朝のニューデリー駅にはまだ人がほとんどいないだろうと思いきや、駅には鉄道の発着を待つ人々がたくさんいたのだった。構内では多くの人々が地べたに直接寝転がり、仮眠をとっていたが、逆にホームには人がまばらだった。外は寒いので構内の方がいいのだろうか。

デリーからはじまる、最初の鉄道の旅だったので、はりきって早めに出発したのだが、思っていたよりも早く到着しすぎてしまったようだ。鉄道の到着予定時間までは、もうしばらく時間があるので、ホームの端までブラブラと歩いてみることにした。

delhi70310-3.jpg
ホームの端っこにはあまり人がいなくてのんびりできた。そこへ3人組が・・・。

歩いていると、後ろから僕を呼ぶ声が聞こえた。「すいません」もちろん英語だ。振り向くと、そこには3人組の大学生風のインド人が。インド人には珍しく、やや緊張した面持ちで、「あ、あの、どこから来たんですか?」インドを旅していると真っ先に聞かれる質問。もちろん「日本から」と答える。すると、3人はさも驚いたかのように「あ、あのオーバーテクノロジーの日本ですか?」・・・へ?オーバーテクノロジーってなに?SFとかにでてくるアレか!?

これには笑ってしまった。いや、3人共ゴメンよ~。だってさ、オーバーテクノロジーって、一体どんなイメージで日本を見ているんだか、尾ヒレ付きまくりでんがな。その後も鉄道が到着するまでの間、彼らと話していたんだけど、彼らは純粋に日本という国に興味があるようで、羨望の眼差しで見られつつ、いろいろと説明してしまった。

日本は確かに身近にコンピューターなどの電子機器を感じられる国ではあるけど、決してオーバーテクノロジーなどというSFな世界ではないんだよ・・・。

delhi70310-4.jpg delhi70310-5.jpg
空はまだ暗いのだが、うっすらとオレンジ色に。(左)それほど遅れもなく到着したのはラッキー!?(右)

5時頃、到着予定時刻にそれほど遅れることなく鉄道がホームに入ってきた。辺りにはそれまでの静かな時間が嘘のように、慌ただしい空気が漂っている。ニューデリー駅は始発便が多いので、“遅れ”(delay)もそれほどひどくない傾向があるようだ。

付け加えるなら、その後のインドの鉄道の旅で、比較的予定通りに鉄道が到着したのはこれが最初で最後なのだった・・・。その遅れ方も尋常ではなく、7、8時間待つなんて事もザラだったりする。ホントに困ったものなのだが、その話はいずれまた。

delhi70310-6.jpg delhi70310-7.jpg
これが列車の車内(2A)の様子。大抵は混み合っているが、空いていればのんびりできる。

インドの鉄道は1等、2等、3等という風に、車両によってクラスがあり、さらにエアコンかファン、寝台か座席かでクラス分けされ、全部で7クラスもあるのだが、どの列車にも全てのクラスがあるわけではない。そして、当然エアコン付きの方がファンに比べて値段は高いし、クラスによって値段が異なる。鉄道の旅だってインドではカーストが存在しているわけです。

今回のインドの旅は一人旅で、荷物の管理に不安があったので、“2A”(2等寝台エアコン付き)のクラスをメインに選んでみた。3等も乗ってみたが、車両により乗っている人たちもガラリと変わるのがよく分かった。とりわけ大きな荷物を管理しなければならない外国人旅行者には、2Aや3A辺りのクラスがオススメ。特に長距離の移動で、長時間乗車する場合は、少し高めのクラスを選んでも、日本の電車賃を考えればほとんど気にならないレベルだろうと思う。

delhi70310-8.jpg
車内から見る朝日。窓のガラスはこれでもかなりマシな方。アーティスティックではあるが。

鉄道の旅はクラスさえいいものを選んでおけば概ね快適に過ごせるのだが、1つだけ残念に感じたのは、窓から見える景色。窓ガラスが汚すぎてどうにもこうにも景色見にくい。しかも茶色のフィルターが張ってあったりして、ほとんど景色が見えないことも。

せっかく車内の環境がこれだけ良好なのだから、せめて乗客が景色を楽しめるように工夫して欲しかった。個人的にはここだけは残念でならないところ。

そういう意味では窓ガラスのない3等車両もいいのかもな~とか。

delhi70310-9.jpg delhi70310-10.jpg
アーグラー駅に到着。駅の様子はこんなかんじ。広々とした駅ですが、一歩外に出ると・・・。

アーグラーは、デリーから200㎞ほど離れた場所にあり、約2時間程で到着。広いインドの中ではデリーから比較的近い場所にあります。それでも途中何駅かは停車するのですが、何の前触れもアナウンスもなく停車するので、長距離の場合は現在地が分かりにくく、不安になることも。まぁそんなときは周りの乗客や車掌に聞けば大丈夫。

思えば随分長期に渡ってデリーの記事を書いてきましたが、長らくお待たせしました、ようやく新展開です!アーグラーはあの “タージ・マハル”(Taj Mahal)のある街です。果たしてどんな世界が待っているのか。アーグラーでも迷ってしまうのか!? 次回お楽しみに!




2010'07'04(Sun)02:44 [ デリー ] CM2. TB0 . TOP ▲
果てしなく彷徨った末に
デリー郊外で、レストランで教えてもらったバス停を探しているうちにすっかり迷ってしまったのですが、どっぷり深みにはまってしまい、困った事態に。インドではしょっちゅう彷徨っていましたが、このときは結果的にものすごい距離を歩いたなと思います。デリーは街の規模が大きいので、道に迷うともう大変。やたらと歩くことになります。

迷いまくったけど、そのおかげで面白い風景が撮れたので、まぁ見てやってください!

delhi62610-10.jpg
日中の一番陽射しの強い時間帯だったので、そこもよくなかったところ。反省。

最初のうちはまだ繁華街だったので、道に迷いながらもなんとかなるだろうと甘く見ていたのですが、どうも歩いても歩いても同じ場所に戻ってきてしまうようで、何度も同じ場所を歩いていると住人たちに顔を覚えられてしまい、子供たちが集まってきてしまいました。

オイオイ、なにかの取材とかじゃなくって、ただ道に迷ってるだけなんだから・・・とは言えず、ノリで遊んでしまう僕がいました。ハハ・・・アホですね。

delhi62610-13.jpg
「撮って~」って言うからパシャリ。人なつっこい子供たち。いっぱい撮りました。

子供たちもヒマしているのか、次から次へと集まってくるんですよね~、これがまた。「僕たちも撮って~」とか、珍しい外国人旅行者の訪問に興味津々で質問攻めにしてみたり。おかげで写真はたくさん撮れたけど、肝心の道はサッパリ。

なんだかしょっちゅう道に迷っているようですが、インドの道は迷いやすいです。特に郊外では目印になるものが少ないし、道を尋ねても知らなかったり、英語が通じないことも多い。こんな時に頼りになる警察官も、郊外ではあまり見かけないし。

delhi62610-15.jpg
ちょっと照れている後ろのお姉さん。最初のうちは子供たちと楽しく遊んでいました。

インドの場合、困ったことに街を歩いている人に道を聞いても頼りにならない事が多い(下手に聞くと逆に迷う)ので、まずは大通りを探すことにしました。要は元来た道に戻ればいいだけのはずなのに、その簡単そうなことがなかなかできないという。

比較的賑やかな繁華街を歩いているうちは楽観視していて、いつものようにちょっと散策してからでもいいかなと思い、子供たちと話したりしながら歩いていたのですが、歩いているうちにだんだん景色が変わっていったので、マズイな~と。

delhi62610-18.jpg delhi62610-20.jpg
車やバイクも駐車してあるから、このエリアの生活水準はそう低くはない。

気がつくとそこは住宅街でした。スラムとかではなく、ごく普通の住宅街。郊外だからなのか、妙に静かで落ち着いた佇まいがなかなかいいかんじでした。同じような形のアパートが立ち並んでいて、日本で言う団地に雰囲気が近いかも知れません。

団地とは言っても2階建てなので、日本の団地ほど建物は大きくないのですが、写真のような雰囲気の区画がずっと続いているので、いかにもそれらしい雰囲気なんです。

delhi62610-19.jpg
このエリアは高級感こそないけれど、ゴミも少なかったような印象です。

同じインドとは思えないくらい平静で、遠くから子供の遊ぶ声が聞こえたり、食器を洗う音や子供を呼ぶ母親の声が聞こえたり、布団や洗濯物が干してある、素朴でのどかな風景。

内心、迷いすぎてどうやって復帰するんだコレ、などと考えながらも、日本にもあるような、どこか懐かしい情景が、不思議と安堵感を与えてくれ、穏やかな気持ちになりました。

delhi62610-21.jpg
踏切の中で鉄道が通りすぎるのを待つ少年。突っ込むと危ないんだぜ。

さらに歩き続けると、踏切がありました。貨物列車が通ってなかなか踏切が開かないのですが、自転車に乗った子供たちはお約束のように踏切を越えて線路の中に。

こうやってデリーだけでも様々な街の風景を見ていると、さすが12億の人口を誇るインドだなと思います。インドにいると、なにかとカーストを意識して見てしまうところがあるのですが、僕が迷い込んだこのエリアは郊外の街の中流くらいなのかな。集合住宅ではあるものの、周囲の環境は概ね良好で、生活水準はそれほど低くはないように感じました。

delhi62610-22.jpg
なかなか生活しやすそうなデリー郊外の集合住宅。

で、最終的にどうやってこの状態から脱出したかというと・・・とりあえず迷いながらもなんとか繁華街まで戻り、偶然大学を見つけました。その大学の建物の外にはたくさんの生徒が並んでいて、名前や番号を確認してから校内に入る手続き(新学期か!?)の最中でした。

学生なら大通りやバス停の場所が分かるはず!と思い、まずは受付近くにいる係員に道を尋ねてみたのですが・・・なんかしらんけど、生徒と間違えられて、名前とか番号を聞かれてそのまま連れ込まれそうになりました。オイ、いくらなんでも普通わかるだろ、普通。

生徒じゃないって説明してるのに、英語が通じないのかなかなか理解してもらえず、周囲の学生たちが説明してくれたみたい。ふ~、やれやれ。で、その学生たちにバス停までの道を教えてもらいました。バス停の場所は意外と近くて、無事たどり着くことができました。でも最初にレストランで教えてくれた場所とは違うと思うけど。あれから一体何㎞歩いたか分からないからなぁ。ということで、道に迷ってホントに困ったら学生に聞いてみるのもいいかも。

delhi62610-23.jpg
意気投合した、ショーン・コネリー似のリクシャーのドライバー。立ち寄ったガソリンスタンドにて。

バス停に着いたはいいけど、この時点で長時間の放浪に体力を奪われ、すっかり疲れ果ててしまっていました。どこかで休憩してから行こうかなと思っていたのですが、偶然近くにいたオートリクシャーのドライバーのおじいさんと目が合ってしまい、面倒なのでそのままバスではなくオートリクシャーに乗ることにしてしまった。

このおじいさんと妙に気があってしまい、道中車内で会話が弾み、途中ガソリンスタンドで休憩しながらのんびり帰りました。いろいろ案内してくれるって言ってくれたんだけど、疲れてたので丁重にお断りしつつ、目的地のコンノート・プレイスに到着。特にぼったくられることもなく、お互い手を振って笑顔で別れることができました。

ホントはデリー郊外には目的を持って出かけたんだけどね・・・




2010'06'30(Wed)18:34 [ デリー ] CM0. TB0 . TOP ▲
インドの街は牛だらけ!?
メトロに、バスに、リクシャーにと、様々な乗り物を乗り継いでデリー郊外を歩いてみるシリーズ第二弾!郊外に足を伸ばしたはいいが、実は迷いまくっただけかもしれないけど、それは秘密で、郊外ならではのインドの風景を楽しんでください。

では、引き続きデリー郊外の旅、さっそくGO!

delhi62610-1.jpg
チキンカレーとナン、コーラで532ルピーもしちまったい。宿代より高いという・・・なんという贅沢。

モグモグ・・ムシャムシャ・・・いきなりメシですが前回記事の続きなもので。食べているのは今回のインドの旅で最も高級な食事だったかもしれない、“Swagath”(スワガート)という高級レストランのチキンカレー(boneless)。

カレーが蓋付きの壺に入っていて、濃厚で上品な味わいだった。ただ、カレーのボリュームがすごくて食べきれず、残してしまった。インドでは高級なレストランに入るとボリュームがあることが多い。食べるのは同じカレーでも、高い分だけボリュームもあるということか。あとは “チャツネ”(chutney)が付いてきたりとかかな。

なかなかおいしかったんだけど、インド的には値段がかわいくないかもな~・・・。高級志向の方は是非!貧乏旅行のバックパッカーは泣いちゃいます。食べていたらセレブ風なカップルが入ってきた。インドではお金持ちも、結局の所高級なレストランでカレーを食べるのかと興味深かった。要するにカレー一択なのね・・・。

delhi62610-2.jpg delhi62610-3.jpg
食後にはフェンネルとか氷砂糖とか。入れ物もお洒落。(左)カラフルなお店の外観。(右)

乗り物をいろいろ乗り継いだはいいんだけど、ちょっと迷ってしまって、現在位置を確認しようと近くにあったこの店に立ち寄ったんだけど、僕のような一人旅のバックパッカーが気軽に立ち寄るには、少々場違いの高級感漂う雰囲気だった。

高級とは言っても、500ルピーなんて日本なら1000円程度のリーズナブルなレストランなんだけど、インドを旅していると何食分にも相当するので、もったいない気になってしまうんですよ、不思議なことに。貨幣価値を考慮すると500ルピー=5000円くらいかな。でも、味もおいしかったし、お店のスタッフが丁寧に道を教えてくれたので、助かった。

delhi62610-4.jpg
どことなく気品が漂う、よく手入れされた公園。左のハシゴみたいなのは上に登ってどうするの?

いつもより贅沢な昼食を食べて、周囲を散策してみると、公園があった。綺麗に手入れされている公園で、このエリアが平静な高級住宅街であることが感じられた。こんなに公園が広いのに、遊んでいるのは子供2人だけ。人だらけのインドでは珍しい光景だ。

ところで写真左のハシゴみたいなのは上に登ってどうするのだろうか?かなりの高さなので子供が飛び降りたら危ないと思うんだけど・・・。まぁインドを歩いていると時々意味不明なものに遭遇します。こういうのもインドの魅力の一つかもしれない。

delhi62610-6.jpg delhi62610-7.jpg
街中のあちこちに牛の姿が。残念ながらお友達にはなれませんでしたが。

さてさて、ここからがタイトルにもある牛のいる街並み。しばらく歩くと徐々に庶民の街の風景になってきた。庶民の街には至る所に牛の姿が。そこかしこに牛がいるので、当然地面にはトラップも多い。足下に気を付けながら歩きます。

delhi62610-8.jpg
スタッフのお兄さんはファッションがお洒落。

途中、街角にあった絵画のお店をのぞいてみた。コントラストのある印象的な絵画なんだけど、インドやネパールではよく見かけるタッチの絵なので、絵自体はそれほど珍しくない。

delhi62610-12.jpg delhi62610-9.jpg
素朴なデリー郊外の街並み。人間と牛が共存してます。

牛、牛、牛、どこもかしこも牛だらけ。街中をうろつく牛たちは、道のど真ん中を悠々と歩きます。時々交通の邪魔にはなるけど、別段威張っているわけではないし、攻撃性もなく至って温厚。ごく当たり前のように街と人間と共存している。それ自体はいいことなんだけど、牛のいるエリアにはトラップもたくさんあるので、注意して歩かないとなのです。

delhi62610-11.jpg delhi62610-26.jpg
建物の1階部分が餌置き場に!?(左)道のど真ん中を悠々と歩き車の通行を妨げる牛たち。(右)

写真左は、馬の餌・・・なのかな?建物の1階部分にびっしりと砂みたいのが詰まっているのですが、何なのかは不明。街の繁華街の中にあるので、異様な雰囲気でした。

写真右は、3頭の牛がじゃれ合いながら道のど真ん中を歩いていて、車の通行を妨げているの図。車もクラクションをならしているんだけど、気にする様子もない。困ったもんだ。

delhi62610-16.jpg
ここにも牛の集団が。ちょっと数えただけでも7頭もいます。

迷ったあげくに入ったレストランで昼食にありついたまでは良かったのですが、レストランで教えてもらったバス停を探しているうちに、またもや迷ってしまいました。まるで迷路のような街並みで、グルグルと同じ所を彷徨う始末。それでも最初は風景を楽しんでいたのですが、徐々に挽回不能なほど深みにはまっていきます

え、僕が方向音痴だからだって?うん、その通りなんだけど、このときはホントに参ったよ。




2010'06'27(Sun)10:58 [ デリー ] CM0. TB0 . TOP ▲
メトロとバスでデリー郊外へ
デリーに滞在中の数日間、毎日早朝から街へと繰り出し、宿のあるパハール・ガンジから徒歩で歩ける圏内は、どの方向もおおよそ歩き尽くしてしまった。そこで、地下鉄やバスを乗り継いで、デリー郊外へと足を運んでみることにした。

いつものように暑い、とあるデリーの朝の話。

delhi62310-1.jpg
地下鉄駅へと向かう途中、あまりにも立派なフルーツ屋だったのでパシャリ。あ、スイカだ!

さて、途中フルーツ屋に立ち寄ったり、朝のパハール・ガンジを満喫しながら地下鉄の最寄り駅である “アシュラム・マーグ駅”(RK Ashram Marg)へと向かいます。アシュラム・マーグ駅は、メイン・バザールの大通りをニューデリー駅方向とは反対側に歩いていくとあるのですが、このデリーのメトロ、インドとは思えないほどの最先端ぶりなんです。

ただ、インドでは駅や空港などの公共施設での撮影は禁止されているので、公に写真を撮ることができません。頻発しているテロを警戒してのことなので、やむを得ない事情なんです。特にデリーの地下鉄は厳しいので、ほんのちょっとだけ隠し撮りしちゃいました。

delhi62310-3.jpg delhi62310-4.jpg
パハール・ガンジの最寄り駅、アシュラム・マーグ駅。(左)地下鉄のトークン売り場。(右)

デリーメトロのシステムはシンプル。改札手前のトークン売り場の窓口で行き先を伝えると、係員が料金を教えてくれるので、支払うとトークンをくれる。改札で、購入したトークンをかざすと入場できる。あとはホームで地下鉄が来るのを待って、出るときにトークンを改札に入れるだけ。地下鉄は10分間隔くらいで運行しているので少し待っていればすぐ来ます。

最近では “Suica” などが常識になってきている日本人には、とっつきやすい便利なシステムだと思う。ハッキリ言ってここだけ妙にハイテクで、インドじゃないです。それもそのはず、デリーメトロは、大気汚染を抑止する目的で、2002年に開業したばかりで、インド国内ではコルカタに次いで、2番目にできた地下鉄なんです。なるほど、ハイテクなはずですね!

delhi62310-5.jpg delhi62310-6.jpg
改札口周辺は厳重に警備されている。(左)トークンは磁気入りのプラスチックコイン。(右)

厳重に警備されているだけあって、地下鉄の治安はすこぶる良好です。車内はそこそこ混み合っているのですが、インドの他の交通機関と比べれば空いている方で快適です。また、メトロを利用する人の層が中流階級以上と、ある程度限定されているので、安心感もあります。

唯一の弱点はまだ3路線しかなく、地下鉄で行ける場所にかなりの制約があること。メトロは今後も拡張されていくようなので、将来的にはデリー市街の移動の要になるかもしれません。外国人旅行者的には、まずは空港~市街へのアクセスをどうにかして欲しいところですが。

delhi62310-7.jpg
バスの運転手さんが気を遣って、安全な後ろのスペースに座らせてくれた。

地下鉄を降りたらシティ・バスへと乗り換えます。先ほど乗った地下鉄とはがらりと雰囲気が変わって、庶民で混み合うインドらしい世界になりました。外国人は僕だけだったので、運転手さんが気を遣ってくれて、運転席の後ろのスペースに座らせてくれました。

バスは、デリー郊外へと南下していきます。それにしても乗り物を利用するとさすがに早いです。あっという間に徒歩で歩ける圏内を越えてしまいました。

delhi62310-8.jpg
バスの車内の様子。外国人は僕だけで、みんな興味津々。

女性客(特に若い女性)は車内の前の方にいる傾向があるようで、僕が座っている特別席も徐々に女性客が増えて、いつのまにやら囲まれてしまいました。乗客はみんな外国人である僕に興味があるようで、話をしながらの賑やかな移動になりました。降りるタイミングもみんなが教えてくれて、不思議な温かみを感じてしまった。親切にしてくれて、心からありがとう!

ただのシティ・バスなのに、降りるときは手を振ってみんなと別れてしまった。へんなの。

delhi62310-9.jpg delhi62310-10.jpg
降りた先はこんな場所。高級住宅街の落ち着いた街並み。

バスを降りると、そこに広がっていたのは高級住宅街。デリー市街の中心地区では見ることのできなかった、高級感のある落ち着いた街並みが広がっていました。立ち並んでいるのは一軒家ではなく、アパートのような集合住宅だと思うのですが、建物の外観も小綺麗で、外に駐車してある車も比較的新しく、カバーが掛けられていたりと、明らかにこれまでとは違います。

少し郊外を訪れると、こういった富裕層向けの住宅街もあるということですね。

delhi62310-11.jpg
デリーに住むならこんなところがいいな・・・。

なかなかこんなインドの姿は見れないので、もう一枚。この建物なんかは日本でもお洒落なんじゃないだろうか。ベランダには植物も置かれていて、生活水準の高さを感じます。朝起きたらベランダの植物に水をあげながら、チャイを一杯。いいなぁ・・・。

ちなみに僕はチャイは朝派です。朝のコーヒー代わりに一杯!

delhi62310-12.jpg
街を彩る、山積みになったフルーツ。スイカもあるし、扱っているフルーツの種類が違う?

こんな高級住宅街にも街角にはフルーツの露店があります。日本ではフルーツは値段が高く、贅沢品という位置付けで、ないならないでなんとかなってしまいますが、コンビニがなく、気の利いた食料品店が少ないインドでは、フルーツやフルーツ屋の存在意義は日本的な感覚と違って、庶民の生活に欠かせない、重要な存在なのかも知れませんね。

さあ、デリー郊外の旅はまだ始まったばかり!




2010'06'23(Wed)20:05 [ デリー ] CM2. TB0 . TOP ▲