見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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サウスダコタのミルキーウェイ
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僕にとって、アメリカ・サウスダコタ州は特別な思い出の場所なんです。

アメリカ、サウスダコタ州で農場を営む “ランディ・ハルバーソン”(Randy Halverson)さんが撮影した、映像が素晴らしいので紹介。撮影機材に “Canon 60D” などを使用し、“time-lapse”(微速度撮影)の手法による映像は、ハルバーソンさんの農場で撮影したもの。アメリカならではのダイナミックな満天の星空や、サウスダコタの厳しい冬の世界観に引き込まれます。“シモン・ウィルキンソン”(Simon Wilkinson)のミュージックもマッチしています。

それでは、素晴らしい映像をどうぞ!


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2011'06'19(Sun)21:24 [ アメリカ ] CM5. TB0 . TOP ▲
チビ丸との出会い
僕がチビ丸と出会ったのは、まだアメリカに住んでいた学生時代の頃・・・。

ある年の夏休みのことでした。僕は以前から計画していた、車で「アメリカ大陸一周の旅」に出発しました。自宅のあるL.A.をスタートし、フロリダまで向かい、当時叔母の住んでいたN.Y.を目指して北上し、しばらくマンハッタン(N.Y.)の叔母のコンドミニアムに滞在した後、北部を経由して戻るという、正に北米大陸をぐるりと一周するようなルートでした。

それまでも、大学が休みになる度に愛車のジープ、1970年式の “CJ7” で旅に出ていたのですが、これだけの長距離を走るのは初めてでした。せっかくの大計画なので、いつものように安モーテル泊まりでは味気ないなと思い、車にテントやスリーピングバッグなどのキャンプ用品を積み込み、一部の都市部を除き、基本はキャンプをしながら旅を続けていました。

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2002年冬季オリンピックの開催地ソルトレイクシティは、モルモン教の総本山でもある。(tripadvisor)

そのアメリカ大陸一周の旅もそろそろ終わりに近づいていたある日、“ソルトレイクシティ”(Salt Lake City)に到着したんです。ソルトレイクシティはユタ州の州都で、街の西側には “グレートソルトレイク”(Great Salt Lake)という広大な塩水湖が広がっているのですが、その日はグレート・ソルトレイクのキャンプ場で1泊することにしたんです。

夕方、目の前に湖が広がるグレート・ソルトレイクのキャンプ場に到着すると、早速いつものようにテントを設置し、キャンプの準備をはじめました。程なくして夜になり、これまたいつものようにキャンプファイヤーとささやかな夕食を楽しんだ後、テントに入ってスリーピングバッグに潜り込むと、テントの外でなにやら物音がするんです。

アメリカでキャンプをしていると、夜様々な動物が近くをうろついていたりするので、珍しいことではなかったのですが、気になってテントの外に見に行きました。

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グレート・ソルトレイクのキャンプ場の夜、テントの周りで見つけたのは・・・。(tom fowlks)

そこには手の平ほどの小さなネコが、か細い声で鳴いていました。よく見るとまだ赤ん坊のようで、ちょうど我が家のとらちゃんを小さくしたようなトラ柄で、人間に対して全く警戒心がないようなので、テントの中に連れて行きました。赤ちゃんネコは、テントの中を興味深そうに歩き回り、そんな様子を眺めていたのですが、その夜はいつの間にか一緒に寝ていました。

僕はこの赤ちゃんネコを “チビ丸” と名付けました。近くに親ネコの姿が見えなかったため、もしかしたら親に見捨てられた子ネコだったのかもしれません。

やがて朝になり、目を覚まして辺りを見回すと、昨日の夜テントにやってきたチビ丸は、まだ僕の足下で気持ちよさそうに眠っていました。念のため、テントの入口は少し開けておいたのですが、どうやらそのままテントの中で過ごしたようです。そのまま朝の時間を一緒に過ごし、出発のためテントを解体し、車にキャンプ用品を載せました。

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キャンプ場の周囲は殺風景で、ネコにとって決していい環境とは言えない。(tom fowlks)

出発の前、チビ丸に別れの挨拶をしようと探したのですが、どこにも見当たりません。ついさっきまでくっついて歩いていたのに。「お~い、チビ丸ーーー」付近を見渡しても見つからないので、仕方なく車まで戻ると、タイヤの前輪部分の上にひっついているチビ丸がいました。

おや、そんなところにいたのか・・・「ゴメンねチビ丸、そろそろ行かないといけないんだよ」そう伝えたのですが、チビ丸はタイヤから離れようとしません。そのままだと走ることができないので、タイヤから引き離そうとしたのですが、絶対に離れまいとタイヤにしがみついているんです。その時、チビ丸が僕と一緒に行きたいと一生懸命意思表示していることに気が付きました。そこには、生物としての一種の生存本能があったのかもしれません。あるいは、短い時間ではあるけれど、一晩一緒に寝た僕を親代わりに感じたのかもしれません。

でも、当時の僕はまだ学生で、ネコを飼うことが現実的ではなかったので、結局連れて帰ることができず、その後の人生で幾度もあの時の場面が回想され、「あの時チビ丸を連れて行かなかったことは本当によい選択だったのだろうか」「チビ丸はあの殺風景な塩水湖の近くで、果たして生きていけたのだろうか」という後悔の念がずっと心の片隅に残っていました。

それから十数年の歳月が過ぎ、鎌倉のとあるお寺を訪れ、チビ丸そっくりなトラ柄のネコ、とらちゃんと出会ったとき、なにか運命を感じました。もしチビ丸が生きていたら、とらちゃんくらいの年齢かもしれない。そのとらちゃんが、高齢で冬が越せないかもしれないとボランティアの人から連絡をもらったとき、僕はとらちゃんを引き取ろうと決めました。今度こそあの時の別れを繰り返してはならない、今度こそ守らなくては、と思ったんです。

気持ちよさそうにソファーの上で眠っているとらちゃんの姿を眺めていると、昔ソルトレイクで出会ったチビ丸のことを思い出します。チビ丸、元気かい?




2011'02'01(Tue)18:41 [ アメリカ ] CM0. TB0 . TOP ▲