見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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セビーリャ、1人旅の「寂しい」バル
最近日本でも見かけるようになってきた “バル”(Bar)。日本で言う、カフェであり、レストランであり、居酒屋のような店で、スペインでは街の至る所にあり、連日賑わっている。

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セビーリャの人気のバル。日本人から見ても洒落た外観だ。

朝から営業しているバルなのだが、個人的なイメージとしては、やはり夜のイメージが強い。夕方頃から仕事を終えた人々が集まりはじめ、食事とお酒を楽しみながら雑談を楽しむ店、というイメージ。雰囲気の良い洒落た店が多く、日本人からしてもなかなか居心地がいい。

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カウンターの上には、イベリコ豚のハムがたくさんぶら下がっていた。

スペイン滞在中、夜に時々バルを利用したのだが、1人旅だったので、スペインではいつも1人でバルやレストランで食事をするのが寂しかった。バルは気軽に入れる店なので、1人で店に入っても問題はないのだが、店内が雑談で盛り上がる中、1人で過ごすというのは寂しいものだ。

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夜の幸せな一時。ビールとおかわり自由のパン。

さて、バルに入って食事をする。バルのメニューは軽食が中心で、基本的には酒のツマミ的な小皿 “タパス”(Tapas)を注文することになるのだが、1人なので、ビールと、イベリコ豚のハムとポテトフライの2皿を注文したのだった。注文するとパンがテーブルに置かれた。

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店の外にも席があり、皆楽しそうにおしゃべりしていた。

まずは1杯。ビールうめー!とか思いながら、店内を眺める。スペイン人の楽しみはバルで過ごす一時なんじゃないかと思えるほど皆楽しそうに過ごしている。スペインを旅して思ったのだが、スペイン人は物質的なものより、家族や友人たちとのコミュニケーションを大切にしているようだ。この点に関しては、日本とは随分違うように感じたし、うらやましいと感じる。

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イベリコ豚のハムとポテトフライ。量がものすごい・・・。

えっ落ち?もちろんありますよ。注文したタパスのプレート、笑っちゃうほど量が多いんですよ。写真だとちょっと分かりにくいんだけど、ポテトが大皿に山盛りで、大量のケチャップ&マヨが。イベリコ豚のハム・・・というかサラミみたいのなんだけど、こちらも1人では無理な量。いや、食べましたよ、必死で。残すのもったいないし。味はおいしいんだけど、塩気が強いし、完食するのが大変でした。店には1人でも入れるけど、小皿とはいえ数人でつまむような量だったりするので、参りました。とにかくスペインはそんな感じの店が多かったです。




  




2013'12'05(Thu)12:22 [ セビーリャ ] CM0. TB0 . TOP ▲
セビーリャ名物セラニートとスペイン広場
澄みきった蒼い空が広がる、とあるセビーリャの午後。ハラが減ったので、ランチになにを食べるか悩んでいた。ガイドブックを見ると、“セラニート”(Seranito)というセビーリャ名物があるから食っとけ、みたいな感じで書かれていたので、食べに行ってみることにした。

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マエストランサ闘技場の外観。入り口付近には馬車が駐まっている。

セビーリャには、“マエストランサ闘技場”(Plaza de Toros de la Maestranza)という有名な闘牛場がある。19世紀半ばに建てられ、1万2500人の収容人数を誇る、なかなかの規模の闘技場だ。白を基調とした外観が特徴的で、建物の前には馬車が駐まっていて風情がある。

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立派な銅像があるんだから、伝説の闘牛士に違いない!

闘技場の近くに寄ってみると、闘牛士らしい大きな銅像が建っていた。これこそあの有名な伝説の闘牛士・・・なのかな、きっと。だが、今の目的はセラニートなのだ。ハラが減っては戦はできないのである。闘技場の近くに、セラニートが食べれられる食堂があるのだという。

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メソン・セラニートの外観。

早速行ってみた。食堂は “メソン・セラニート”(Meson Serranito)という店名で、そのまんまセラニートが店名になっている。外観は少しクラシック。中に入ると、食堂にしては小綺麗な感じで、やっぱりクラシックな雰囲気だった。店内は、地元の客でそこそこ賑わっていた。

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店内の様子。どちらかというと、年配の人向けの内装なのかな。

席に座り、メニューの中からお目当てのセラニートを見つけて注文。クラシックな雰囲気の漂う店だからか、客層は年配の人が多い。セラニートはパンに、豚肉、トマト、ハモン・セラーノ、ピーマンの丸揚げを挟んだもので、ようするにサンドイッチのような食べ物である。

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これがセビーリャ名物セラニート。味は・・・・・・

ハラは減っていたし、名物ということで期待値は高かった。セラニートが運ばれてきたので、まずは一口。ガブリ・・・んーと・・・もう一口・・・・・・う、うん。ここは正直に書かなければならない。勇気を出して書くと、マズイ。パンに挟まれた豚肉は硬いし、脂っこい。塩気が少なくて味が薄い。肉とパンが全然合っていないし、フレンチフライもしつこい気がした。

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セビーリャのシンボル、カテドラル。

ハラが減っていたので一応食べきったが、リピートは絶対しない味だった。これって、昔ながらの伝統的な食べ物で、地元の人たちが好んで食べるているものではないような気がする。周りのテーブルを見回したが、セラニートを食べている人はいなかった。つまり、観光客向けの伝統料理ってことなのかな・・・などと勝手に納得した。そのくらい微妙な食べ物だったのだ。

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右側がセビーリャ大学の敷地。

さて、午後のセビーリャを軽く散策。相変わらずのどかな街だ。小さいとはいえ、都市なのにあくせくした感覚が皆無だ。街のシンボルである “カテドラル”(Catedraly Giralda)から “セビーリャ大学”(Universidad de Sevilla)を抜け、“スペイン広場”(Plaza de Espana)へ。

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スペイン広場。かつてはこの広場を含めた広大な敷地がサン・テルモ宮殿の敷地だった。

スペイン広場は、サン・テルモ宮殿の裏側に広がるマリア・ルイサ公園の敷地内にある。自由に出入りできる場所なのだが、訪れてみて驚いた。かつては王族が住んでいただけあって、石畳の広大な敷地と重厚な中世風の建物、半円状の建物の輪郭に沿って池が設置してある。

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美しい装飾の手すり。建物に沿うように設置された池には、ボートも浮かべられている。

池に架けられた橋の手すりには、美しいモザイクタイルの装飾が施されていて、まるで陶磁器のような輝きを放っていた。これだけの造作が施されている場所を、特に入場料を取るわけでなく、市民の憩いの場として開放しているのだから、すごいなと思った。さらに、敷地内にゴミ1つ落ちていないことにも驚いた。この街はそういうモラルが本当にしっかりしている。

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風船屋のおばちゃん。なんか情緒があるよね。

スペイン広場の池にはボートも浮かべられている。デートだったらボートでのんびり過ごすのも良さそうだ。広場の入り口付近にカラフルな風船をいっぱい持った、風船屋のおばちゃんがいた。ミッキーマウス・・・ぽいのに、キティちゃん・・・ぽいのもいる。子供たちがうれしそうに持っていた。子供の頃、こういうの好きだったな〜なんて思いながら、広場を後にした。




  




2013'11'20(Wed)17:31 [ セビーリャ ] CM0. TB0 . TOP ▲
古代ローマの都市、イタリカの円形闘技場
スペイン・セビーリャ郊外にある、古代ローマ時代の植民都市 “イタリカ”(Italica)。その広大な敷地に残されているのは朽ち果てた住居の跡だけではない。

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イタリカの中央を貫く、目抜き通り。

イタリカ最大の見所は、収容人数は25,000人とも言われる大規模な円形闘技場だ。都市の住居部分はその多くが崩れ落ちてしまっているが、円形闘技場はかつての面影を残している。

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遺跡のある場所は高台になっている。

円形闘技場は、街の跡から少し離れた場所にある。規模的にはローマ帝国最大のもののひとつだという。アンダルシアの心地よい風を感じながら、のんびりと歩く。

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闘技場に向かう道の途中にある池。

途中、池のようなものがあった。水は濁っていて、あまり綺麗ではなかった。これも遺跡の一部なのだろうか。数羽の水鳥がバサバサと飛び立つ姿が印象的だった。

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闘技場の外側は経年変化で黒ずんでいる。

円形闘技場が見えてきた。一部崩れ落ちているところもあるが、これが円形闘技場であることは一目瞭然だ。長い歳月を経て、外側は溶岩のように黒ずんでいた。

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天井が崩れ、闘技場の地下通路が剥き出しになっている。

闘技場の中に降り立ってみた。地面のくぼみの通路は、かつて闘技場の地下に張り巡らされていた通路だ。かつてこの場所で剣闘士たちが闘い、数万人の観客たちを熱狂させていたのだ。

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闘技場内部の通路の床や壁面は、驚くほど白い。

剣闘士となる者の大半は戦争捕虜や奴隷市場で買い集められた者たちで、反抗的なために主人に売り飛ばされた奴隷が多く、また、犯罪者も剣闘士として闘技場に送られたのだそうだ。

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闘技場の原型はしっかり残っている。

剣闘士は勝ち続ければ富と名声を得ることもできたが、一方でローマ人たちからは「堕落した者」「野蛮人」「恥ずべき者」と見なされており、その社会的地位は低く売春婦と同類と見なされ、奴隷の中でも最下等の者たちとされ蔑まれたのだという。(Wikipedia)

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イタリカの入り口近くのカフェ。

とまぁそんなわけで、遺跡をぐるりと歩いて再び “Santiponce”(サンティポンセ)の街へ。遺跡のエントランス近くにはカフェがあって、のどかな田舎町の雰囲気が漂っている。

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セビーリャ行きのバスの中から。

バス乗り場でバスを待つことしばし。バスでセビーリャへ。イタリカの魅力、それはアンダルシアの蒼い空と心地よい風を感じながらの散策なのではないだろうか。遥か太古から変わっていないかのように感じさせるのどかな田舎町の空気こそ、最大の魅力なのかもしれない。




  




2013'11'05(Tue)21:31 [ セビーリャ ] CM0. TB1 . TOP ▲
古代ローマ時代の植民都市、イタリカ
紀元前206年にスペインで一番最初に築かれた古代ローマ時代の植民都市 “イタリカ”(Italica)。セビーリャの郊外、北西約9㎞に位置するこの遺跡を訪れてみた。

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プラサ・デ・アルマス・バスターミナル。バスはスペインを移動する基本だ

朝、セビーリャのバスターミナルから、イタリカ行きのバスに乗った。バスは1時間おきに運行し、約20分ほどの距離だから、徒歩では少々厳しいが、そう遠くはない。

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途中の街並み。画一的な色彩の建物が建ち並んでいる。(左)イタリカのバス停。(右)

窓から見える途中の街の風景は、景観を維持するため、似たような家屋が並んでいるというのはあるが、ゴミひとつ落ちていない相変わらずの清潔さがすごいなと思った。

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遺跡の手前には、レストランなどがある。

さて、イタリカ前のバス停に到着し、付近の街を眺めながら敷地内へ。イタリカの名前の由来は、最初に定住した人々の出身地からなのだそう。イタリアっぽい名前だけど。

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早速敷地内へ。まあ公園のようなものなのかも。

以前ナポリ郊外のポンペイを訪れたことがあるけど、残念ながら、イタリカはあそこまで大規模な遺跡ではないし、建物は崩れ落ち、保存状態もそう良くはない。

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ほとんどの建物が土台しか残っていない。

遺跡好きからすれば、イタリカはがっかりする部類に入るのかもしれない。だが、しかし!イタリカにはイタリカなりの魅力があるのだ。そのへんを紹介していきたい。

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全盛期には、数万人の人が住んでいたらしい。

この街は、後にローマ皇帝となったトラヤヌス帝やアドリアヌス帝の出身地で、彼らのおかげで急激に栄えたともいわれている。だがまあ、そんなことはどうでもよくって・・・。

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街の周囲は3150mなのだそうだ。意外と広い。

イタリカの魅力、それはズバリ広大な開けた敷地から見るのどかなセビーリャ郊外の風景。これにつきる。のんびり公園を散策する感覚で、敷地内を歩くと実に気持ちがいい。

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開けた高台にある敷地から見える風景こそが、イタリカ最大の魅力ではないだろうか。

だから、あんまり遺跡について書くことはないのだった。でもね、セビーリャの郊外なんて、なにか特別な理由がないと、なかなか訪れることがないでしょ?

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中には、こんなタイル張りの場所も残っている。

セビーリャとは異なる、のどかな風景が楽しめるので、結構オススメ。大きな街が近隣にないから、敷地内を歩くと、土や空気から、太古の人々の生活風景がイメージできるんです。

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敷地内には草花も。

イタリカを訪れる観光客はそれほど多くない。だからあまり他の観光客を気にせず風景を撮影することができた。とにかく蒼い空と、澄んだ空気と、静かな時間が流れていた。

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遺跡の周囲は、街と野原。アンダリシアの温暖な気候と相まって、本当に素敵だった。

でまあ、意外と写真を撮っていたので、次回は円形闘技場などを紹介したいと思う。ほとんど崩れ落ちたこの遺跡にも、比較的立派な円形闘技場があるんですよ〜。




  




2013'10'07(Mon)19:07 [ セビーリャ ] CM0. TB0 . TOP ▲
サンタ・フスタ駅と夜のセビーリャ
夜になるまでまだしばらく時間があったので、街の東に位置するセビーリャの鉄道駅 “サンタ・フスタ駅”(Santa Justa)まで足を伸ばしてみることにした。

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近代的なサンタ・フスタ駅の外観。

数日後には、ここセビーリャからスペイン中央部のマドリッドや、北東部沿岸のバルセロナを訪れることになるので、先にチケットを購入しておくことにした。地図を見ると、駅までの道はほぼ一本道で、十分徒歩圏内に見えたが、実際に歩くと思ったよりは距離を感じた。

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ちょっと空港っぽいけど、ここからスペインの様々な都市とつながっている。

サンタ・フスタ駅は空港を思わせる近代的な鉄道駅だった。だが、さすがはスペイン。シエスタでツーリスト・インフォメーションが閉まっていた。チケットを購入し、バスで街に戻ろうと思い、英語でバス停の場所を近くを歩いている人に尋ねたが、なんと通じない!

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夜のセビーリャの中心部。

何人かにできるだけ簡単な英語で聞いてみたが、まったく通じないので、結局自力でバス停を探して街に戻った。予想外に英語が通じないのでちょっと驚いた。

夜になり、再び街に繰り出した。

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ガヤガヤ、ゾロゾロと、夜の街を闊歩する人々。

この表現が適切かは分からないが、夜のセビーリャは異様だ。夜になると地元の人々はこぞって街に繰り出し、バルやレストランで友人たちと語らい、飲み交わすのである。えっ、普通?そう、言葉で表すと普通なのだが、不自然なくらい夜の時間を謳歌しているのだ。

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広場では、カップルが愛を語らっている・・・に違いない。

もう少し別の言い方をすると、セビーリャの住人たちは、昼も夜も実に幸せそうに生活していて、なにひとつ不安なことが存在しないかのように見える。もちろんそれは素晴らしいことなのだが、これまですさんだ街を多く見てきた者からすれば、不思議に感じてしまうのだ。

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街の中心にそびえるカテドラル。セビーリャを象徴する建造物だ。

セビーリャの街には、都市にありがちな「」が無い。普通はこの規模の街だと、住人に格差が生まれ、もう少し荒廃的な雰囲気になるものだ。だが、それがないのだ。こじんまりとした街だが清潔で、人々は人生を謳歌している、言わば理想郷「エデン」のような街だ。

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夜になると、街の至る所に人々が集まる。

さて、夜の散策には目的があった。それは、ちゃんとした “パエリア”(Paella)を食べよう、ということ。ジブラルタルを越えた港町アルヘシラスのバス亭で、パエリアを食べたには食べたが、それを本場のパエリアを食べたと言うのは、到底納得できるものではなかった。

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バルは洒落た雰囲気の店が多い。席もほとんど埋まっていた。

街の象徴、カテドラルの裏手に広がる “サンタ・クルス街”(Barrio de Santa Cruz)周辺のバルやレストランを見て回りながら、パエリアが食べられる良さそうな店を見つけて入った。

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ビール、サラダ、サービスのスナックと小皿。

バルやレストランはどの店も席が無いほど賑わっており、正直1人で店に入るのは肩身が狭かったが、とにかく席についてパエリアを注文した。ついでにビールとサラダも。小皿とスナックの入ったカゴはサービス。1人で食べるのがもったいないくらいの豪華な夕食になった。

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魚介たっぷりの本場のパエリアは12ユーロくらいだったかな。

しばらくして鉄皿に入ったパエリアが運ばれてきた。これこそ、本場のパエリアと表現するのにふさわしい一皿じゃないですか!エビ、ムール貝など、惜しげもなく魚介がたっぷり入ったアツアツのパエリアは、想像以上に素晴らしい味で、ちょっと感動してしまった。




  




2013'09'24(Tue)20:41 [ セビーリャ ] CM2. TB0 . TOP ▲