見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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パムッカレ、古代ローマ世界の足跡
トルコ西南部にあるパムッカレの “ヒエラポリス”(Hierapolis)。現在からおよそ2200年前にあたる、紀元前190年の古代ローマ時代の都市遺跡だ。僕は今、その場所に立っている。

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起伏のある斜面に咲き乱れる美しい花たち。

丘の上の緩やかな斜面には、辺り一面咲き乱れる赤や黄色、白などの小さな花たちで埋め尽くされていた。起伏に富んだこの場所にあるのは、太古の遺跡と今も変わらぬ平原だけ。

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はるか遠方まで続く道。

高台からはるか地平線の先まで見通せるが、不思議なことに、これだけ穏やかな気候なのにもかかわらず、背の高い木々はほとんど見当たらない。古代ローマ世界らしさを感じた。

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ハドリアヌス帝により紀元前2世紀に作られた劇場は、15000人を収容したのだという。

ローマ、ビサンツ時代に及び長きにわたって繁栄したが、1354年の大地震で都市が崩壊し、現在では円形劇場や浴場の遺跡が残っている。まずは最も大きな建築物である劇場へ。

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当時はここで演劇や剣闘士の試合に人々が熱狂したのだろうか。

美しく円を描く曲線と石造りの重厚さは圧巻。とても2000年以上も前に造られたものとは思えないほど、しっかりとした造りだ。さらに観客席上部からの見晴らしが素晴らしかった。

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死者たちは街の外に葬られたという。

円形劇場を後にして遺跡を奥へと進んでいくと、ネクロポリスがある。ネクロポリスは「死者の都」という意味で、要するに墓地だ。見渡す限り、かなり広域に広がっていた。

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少し大きめの墓。複数の遺体が安置できる家族墓のようだ。

墓の形も様々で、石棺だけのものや、建物のような大きな石造りものもある。おそらく個人や家族、あるいは貧富の差などにより形が違う。中には石棺の蓋が開いているものも。

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墓地の片隅に咲く、美しい花。

墓の脇に桜のような美しい木が、見事な花を咲かせていた。4月上旬だったから、ちょうど花咲く季節だったのかもしれない。ポカポカ陽気の温暖な気候で、まるで楽園のようだった。

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蓋のない朽ち果てた石棺。

歩いていると、蓋のない朽ち果てた石棺をよく見かけるが、中をのぞいても遺体は無かった・・・まぁ逆にあったら恐いけど。それでも石造りだからこそ、今もなお残っているのだ。

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3連アーチの門と円筒形の塔を組みあわせたドミティアン門。

町の北側に入り口となる “ドミティアン門” というのがあり、その先にもうひとつの門 “北ビサンツ門” があり、さらには町の南北を貫く石畳の大通りがある。町の目抜き通りだ。

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当時の街並みをイメージできそうな見事な石畳だ。

石畳の大通りの両脇には、当時の建築物が少し残っていた。今は無人の大通りを、2200年前の街並みをイメージしながら歩いた。石畳には馬車の車輪の跡が残っている。

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石灰棚から眺める絶景。

ヒエラポリスの散策を終え、再び石灰棚まで戻って来た。改めて丘の上から眺めるパムッカレの大地。想像以上に広大で、豊かで、当時を感じさせる美しい自然がそこにはあった。




  




2016'03'19(Sat)18:59 [ パムッカレ ] CM2. TB0 . TOP ▲
パムッカレのヒエラポリス
トルコ西南部に位置する “パムッカレ”(Pamukkale)の石灰棚。一面雪のような白い石灰に包まれた銀世界の丘の上には、古きローマ時代の遺跡が悠久の時を超え佇んでいた。

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丘の上には遊歩道が設置され、石灰棚が古代ローマ遺跡へと切り替わる。

石灰棚の丘を登りきると、突如として切り替わる紀元前190年の古代ローマ時代の都市遺跡 “ヒエラポリス”(Hierapolis)。当時のものでは最も内陸部にある古代ローマ遺跡だという。

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ヒエラポリスは紀元前190年頃、ベルガモン王エウメネス2世によって建造されたのだそう。

遊歩道を散策する。崩れ落ちた古きの都市の跡を眺めながら歩く。先ほどまでの銀世界とは別世界で、すぐ下にはあの石灰棚が広がっていると思うと、なんだか不思議な気分だ。

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崩れた建造物の間から。2000年前もこうだったかもしれない。

まるで時が止まったかのようなのどかな風景だった。周囲には近代的な建造物が一切無いので、ヒエラポリスが建造されて2200年が経過した現在も、当時を感じられる気がした。

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気温が暖かく、Tシャツでちょうどいいくらい。

はるか遠方まで見渡せるなだらかな斜面が広がっていて、辺り一面花畑のように様々な色彩の小さな花が咲き乱れていた。温暖で、カッパドキアの風土とは随分趣が異なる。

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古代ローマ遺跡を利用したパムッカレ温泉。

丘の上を遊歩道に沿って少し歩くと、カフェテリアがある。“パムッカレ温泉” は、古代ローマ時代の遺跡が温泉になっていて、その周囲が休憩できるカフェテリアになっているのだ。

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水の中にはローマ遺跡が!水温35℃くらいで温泉というよりプールに近いかも。

入浴客はいなかった。温泉とは言っても水温があまり高くないので、もう少し暖かい季節には利用者がたくさん来るのかもしれない。水も透明感があるし、雰囲気がすごくいい。

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キョフテ、パン、トマト、フライドポテト、オニオン。ごく普通のトルコ風ランチ。

席を確保し、売店で軽食を買ってきて休憩。軽食は観光地なので、価格はちょっと高めだったかな。味はまぁ普通。食べてたらネコがやって来て、僕たちの席の下でお座りしてた。

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こんなん。やたら姿勢よかった。

トルコでは本当によくネコを見かけた。そして野良でも人間を警戒していない感じだった。

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不思議と背の高い木々は生えていない。何とも美しい世界だ。

丘の上に広がる広大な大地。なだらかな斜面に、見渡す限りの草原。点在する崩れかけた2200年前の古代遺跡。映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てきそうなファンタジーの世界が広がっていた。正面に大きな建造物が見えた。僕たちは遺跡をさらに奥へと歩いて行った。




  




2016'02'26(Fri)20:39 [ パムッカレ ] CM0. TB0 . TOP ▲
パムッカレ、白き丘の上から望む絶景
トルコ西南部にある世界遺産 “パムッカレ”(Pamukkale)。裸足の感触を感じながら、丘の上を目指して一歩一歩登っていく。雪のように見える一面の白い世界は「石灰」によるものだ。

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たまった温泉水から湯気が出ている。

パムッカレはトルコ有数の温泉保養地で、石灰棚にたまった温泉水が、キラキラと美しいライトブルーに輝いていた。その温泉水が白い地面を濡らし、ほのかな暖かさを足の裏に感じた。

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これだけ見れば雪にしか見えない。

辺り一面の銀世界は、自分で歩いていても雪の中を歩いているような錯覚に陥る。一体どうしてこのような場所ができたのだろうか。パムッカレの歴史は古代ローマ帝国時代まで遡る。

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丘の上から眼下の街並みを一望できる。

紀元前190年に石灰棚を望む丘の上にペルガモン王国の都市が建設され、その後ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄したのだそうだ。現在も都市の遺跡は残っている。

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上の方には他の観光客の姿も。

丘の上まで登り、高台から大地を見下ろす。すぐ下の街並みがまるでミニチュアのようだ。上の方は石灰の白が黒ずんでいた。温泉が斜面を流れ落ちている。不思議な景観だ。

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足元を流れる温泉。湯気で周囲が見渡せないような場所も。

朝一番だったので貸し切り状態だったのだが、丘の頂上にたどり着く頃には、たくさんの観光客の姿があった。僕たちは下から登ったが、丘の上から入場する人も多いようだ。

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現在は入ることが出来ない石灰棚の温泉だが、急斜面で結構危険だったりする。

かつては石灰棚にたまった温泉に水着で湯に浸かるのが観光客の楽しみだったのだが、観光ラッシュにより、現在は景観保護のため入ることができない。残念ではあるけど仕方がない。

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ローマ時代にも、今以上に真っ白な丘が広がっていたのだろうか。

丘の上まで登ると遊歩道が設置されていた。想像以上に広大な石灰棚を散策し、この不思議な景観を満喫した。石灰棚からさらに奥へ進むと、ローマ時代の古代遺跡が広がっているのだ。




  




2016'02'08(Mon)18:50 [ パムッカレ ] CM0. TB0 . TOP ▲
早朝のパムッカレで魅惑のガイドと出会う
夜行バスで、トルコ中部のカッパドキアから西南部の “パムッカレ”(Pamukkale)へ。

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早朝、パムッカレに到着。

僕たちのバスがパムッカレに到着したのは早朝だった。カッパドキアからパムッカレは、地図上の直線距離にして600㎞ほどの距離があるので、かなりの長距離を移動したことになる。

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看板に日本語の記載もある個人経営の旅行会社。

到着したばかりの新しい場所で右も左も分からず、しばらく目の前のホテルで休憩を取ったのだが、この場所で宿泊しないので、まずはバスの情報を得るために旅行会社のオフィスへ。

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小さな旅行会社のオフィスで寝るオッサン。頼む、起きてくれ!

だが、オーナーらしきオッサンが中で寝ていて起きない。なんとか起こしてバスの発着時間だけ確認した。小さな個人経営の旅行会社なんだけど、ここで寝泊まりしてるのだろうか。

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やあ、石灰棚に行きたいんだけど・・・。

荷物を預け、身軽になってパムッカレ最大の見所である “石灰棚”(Traverten)を目指すことにした。世界遺産にもなっている景勝地だ。・・・と、そこに1匹のわんこが僕たちの前に。

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いつぞやの魔犬に比べると、ずっとおとなしいのだった。

時々チラッと後ろを振り返りながら、「ついてきな」とばかりに僕たちの前を歩くわんこ。そんな素振りをされたらついていくしかない。路地裏から大通りに出て、道を渡って・・・。

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大通りにはお店やレストランがいっぱい。

犬のガイドの後を追って開けた大通りへ。この小さな田舎町の目抜き通りなのだろうか、お店やレストランが軒を連ねている。残念ながら、まだ早朝なので営業してなかったけど。

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パムッカレ郊外の丘陵地帯は、美しい景観が広がっていた。

わんこのガイドは大通りを渡って、そのまま町外れへ。お、おい、どこにいくんだ?街から少し外に出ると、緑がいっぱい。乾いた大地のカッパドキアとはずいぶん雰囲気が異なる。

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2匹の仲良しの瞬間をパチリ。なんかドラマがあった。

その時、もう1匹の白いわんこが現れた。ここまで案内してくれたわんこはとってもうれしそう。見るからにカップルな感じで、毎朝彼女の所を訪れるのが彼の日課なのかもしれない。

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パムッカレの石灰棚の入り口。

2匹の愛の現場から、目指す石灰棚の入り口はすぐそばだった。案内してくれてありがとう、素敵なガイドさん。遠方に突如として現れた白い丘。まるで積雪で雪が覆っているようだ。

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土と石灰棚との境。

エントランスで入場料を払い、裸足になる。ここからは靴は脱いで歩かなくてはならない。足にヌメっとした石灰の質感を感じる。雪のような白い地面とは裏腹に、冷たくはない。そして、ザラザラとした固い地面だ。僕たちは広大な石灰棚を、上を目指して登りはじめた。




  




2016'01'20(Wed)19:58 [ パムッカレ ] CM0. TB0 . TOP ▲