見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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「ハリー or イジュマー」モロッコキリムの買い方
喧噪のスーク。その一角に、エスニックな柄の絨毯が店先にかけてあるエリアがある。そう、ここはキリムのスークだ。キリムと言うとトルコキリムが有名だが、モロッコキリムはトルコのそれと比べてもひけをとらないほど魅力的なのだ。いや、むしろ僕はモロッコキリムの方が好きなくらいだ。通常、モロッコキリムはラクダの毛を使い、先住民族ベルベル人たちにより織られている。トルコキリムとは違う、モロッコキリムの最大の特徴は、太番手の糸で織られ、がっちりと肉厚なところだろう。モロッコキリムに比べると、トルコキリムは繊細な印象だ。

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喧噪のスーク。その一角に、絨毯屋が軒を連ねているエリアがある。

店先にかけられたキリムや店の前で佇む店のオーナーたちを見ながら、気になるお店を絞り込む。雰囲気のある店を見つけたら、勇気を出して中に入ってみる。大抵の場合、この時点で買いたいキリムはないはずだから、ある意味店選びが重要だ。店内には大量のキリムが山積みになっていて、店のスタッフの助けなしにキリムを選ぶことは難しい。店内に入ると「まずはそこにかけてくれ」と店のオーナー。年季の入ったじいさんだ。椅子に座るとミントティーを入れてくれる。ミントティーを飲みながら、好みのサイズや柄など、大まかなイメージを伝える。

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店内はキリムの山。店選びさえ間違わなければ、掘り出し物も結構ありそうだ。

イメージを伝えると、オーナーやスタッフが、あちらこちらのキリムの山からイメージに近いものを引っ張りだしてくる。これがなかなかの重労働。大きなものだとかなりの重量で、山から引っ張りだすのも一苦労なのだが、そこは彼らもプロ。重いながらも手際よく店の中央の床に広げてくれる。そこで、2つの合い言葉「ハリー」と「イジュマー」で絞っていく。簡単に言うとイエスとノー。次から次へとキリムを床に広げていくのだが、気に入った物は「ハリー」と言うとキープしてくれ、好みではないものは「イジュマー」と言えば、選択肢から外してくれる。これを延々と繰り返すことにより、自分好みの1枚を絞り込むことができるというわけだ。単純だが分かりやすく、そしてとても効率的だ。数枚に絞り込んだら、次は価格交渉に入る。

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フェズの絨毯屋で購入した2枚のキリム。鮮やかなブルーは藍染め。

価格はあってないようなもので、オーナーだけが知る最低限のラインこそあるが、あとは交渉次第。これも店によって手応えが異なるので、何軒か回って感覚を掴むと結構安く買えたりする。価格が決まっているのが当たり前の日本に慣れていると難しいようにも思えるが、実は圧倒的に客側が有利なのだ。スークの店は、キリムに関わらず供給過多なのと、店側はキリム選びにかなりの時間と労力を使っているので、なんとしても売りたい。だから、どうしても値段が折り合わなければ、一度他の店舗を回ってもいいし、翌日改めて行ってもいい。そのくらいのスタンスで交渉すると、店を出る前に渋々ながらもOKしてくれることもある。もちろんお目当ての店で買う前に他店を回って、予め相場や商品についてある程度理解を深めておくとバッチリだ。

僕もキリム、買っちゃいました、2枚。この手の工芸品を買うなら、マラケシュよりフェズがオススメ。職人の街と言われるだけあって、質も良いし、価格交渉もしやすいように感じた。




  
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2014'09'22(Mon)18:00 [ モロッコ ] CM0. TB0 . TOP ▲
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