
映画「Ex Machina」の女性型ロボット、エイヴァ。
スティーブン・ホーキング博士は言った「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」と。進化し続ける人工知能が、いずれは人類の知能を超えるターニングポイントを迎えることになり、それが人類の終焉につながっていくというものだ。この事象を「シンギュラリティ」、つまり「技術的特異点」と呼び、その時期は、このままのスピードで進化し続ければ、2045年と言われている。特異点の後では、科学技術の進歩を支配するのは人類ではなく、高レベルの人工知能となり、その結果、人類の過去の傾向に基づいた変化の予測モデルは通用しなくなると考えられている。だが、喜ばしいはずの人工知能の進化が、なぜ人類を終焉へと導くのだろうか。
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こちらは2011年時点での現実の人工知能。ユーモアもあり、まるで人間だ。
技術的特異点を迎える2045年を境に、人間は人工知能の答えを予測できなくなり、人類は自らの限界を超越した人工知能に頼らざるを得なくなる。そして、人工知能がさらに優秀な人工知能を生み出し、人類が予測できないほどのスピードで、加速度的に科学技術が進化していくという。さらには、人間より優秀な知能があることで、人間は考える必要性を失っていくのだという。そして最も危惧するのは、高度な知性を備えたロボットたちが、自分たちより能力の低い人間に従う必要がないことに気付き、人類に敵対する。まるでよくあるSF映画のような展開だが、ホーキング博士が警告するように、このままいけば、いずれはそういうターニングポイントが訪れるはずだ。そして、人類より高い知性を持つ存在が、必ずしも人類に従順であるとは限らないし、また、高度な人工知能の存在により、人類の退化を促すことにもなりかねない。
↓↓↓ まるで人間のような表情のAI。
気候変動をはじめとした環境問題やエネルギー問題に加え、急激な人口増加に伴う水や食料の供給など、数え切れないほど多くの問題を抱える人類。高度な人工知能の開発によりもたらされるメリットもあるが、その一方で、予測不能な未来に対する不安もある。人類はもしかしたら「人類を滅ぼす者」を創造しようとしているのかもしれない。もしそうなら恐ろしいことだ。
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