見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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写真との出会い part-1
「写真」と密接に関わることになったきっかけは、僕がまだ18歳だった頃のこと。

まだアメリカに留学する前で、東京のとあるアメリカの大学に通っていたのだが、先生は皆外国人(基本的にはアメリカ人)だった。僕のクラスの先生も例外ではなく、名前をマーサ先生といって、メキシコ出身の女の先生だった。僕は到底出来の良い生徒などではなかったが、友達はとても多い方だったので、毎日楽しい大学生活を送っていた。

冬のある日、クラス全員でマーサ先生の自宅でパーティーをすることになった。一体何のパーティーだったのか、どうしても思い出せない(クリスマスパーティー?)のだが、クラス全員でマーサ先生の家に押しかけ、賑やかに食事をしたような記憶がある。マーサ先生の家は、マンションの高層階にあって、そこから見る新宿の夜景がすごくきれいだったのを覚えている。楽しい時間は早く過ぎるもので、いつのまにか夜になり、夜になるとマーサ先生の夫も帰宅し、僕達に紹介してくれた。マーサ先生の夫は日本人だった。

それから数日後、僕は授業の後、マーサ先生のオフィスに呼び出された。成績がやばいのかなと内心ドキドキしながらオフィスに向かった。部屋に入ると、先生が英語で話しはじめた。「私の夫はカメラマンです」そう言った。そして、「彼の仕事を手伝って欲しい」と言うのだ。正直言って写真について全くの初心者である僕が役に立てるのか、突然の話だったのでちょっと戸惑ってしまった。それを察したのか、先生は「この前家でパーティーをしたとき、夫が僕の姿を見かけて、気に入ったようだ」と話してくれた。まぁ要約すると、体力がありそうで、元気そうに見えたのだろう。確かに僕は勉強はすこぶる苦手だが、そっちの方はバッチリだ。

更に数日後、マーサ先生のカメラマンの夫と会うことになった。彼の年齢は定かではないが、40歳前後だったように思う。あいにく先生は同席しなかったが、場所は都内のカフェだったように記憶している。日本人だったので、もう少し詳しい話を聞くことができた。話を聞くに、彼はカメラマンとして仕事をしているのだが、どうやら有名なカメラマンの先生の写真事務所で働いているのだそうだ。そして、マーサ先生の故郷であるメキシコに、しばらくの間行かなければならないので、その間の代役をお願いしたいという事なのだそうだ。その間の給料は支払ってくれるという。飲食店などでバイトをしていた当時の僕には、それは大金だった。

写真について全くの素人だったので、大いに不安もあったが、ちょっとしたきっかけとはいえ、たくさんのクラスメイトの中からあえて僕を選んでくれたということの嬉しさと、未知の世界への好奇心、そして給料面の魅力などもあり引き受けることにした。もちろん、本当に僕で大丈夫なのか?という事は何度も聞いたのだが・・・。

その写真事務所は護国寺の駅の近くにあり、早朝8時頃に事務所を訪れると、マーサ先生の夫のカメラマンが石油ストーブで暖を取っていた。事務所にはまだ彼しかいなかったが、挨拶をし、その後仕事についていろいろ説明してくれた。メキシコに行くと言っていた彼も、しばらくは一緒に仕事をしてくれるそうだ。ちょっと安心した。しかし、安心していられたのもわずかの間で、この仕事にはとんでもない苦難が待ち受けていたのだ。
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2009'12'22(Tue)17:22 [ ひとりごと ] CM0. TB0 . TOP ▲
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