見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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朝靄のタージ・マハル part-1
インドの象徴、“タージ・マハル”(Taj Mahal)。アーグラーを訪れる旅行者は、このタージ・マハルを見るために訪れていると言っても過言ではないほど、数あるインドの歴史的建造物の中でも圧倒的な存在感を放っている。そして、「タージ・マハルが最も美しい時間帯はいつなのか?」というのが、旅行者たちが議論する永遠のテーマになっている。

タージ・マハルの入場チケットは高い。他のインドの観光スポットのそれと比較しても飛び抜けて高い。チケットの値段750ルピーは、それこそ安宿の1泊の宿泊料金などよりはるかに高額で、下手をすれば立派なランチが10回は食べられるかもしれない。それほどまでに高額なチケットなのだから、おいそれと何度も入場することはできないし、1度の入場で、タージ・マハルの全ての時間帯の全ての表情を眺めることは到底不可能だろう。

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辺りはまだ真っ暗。太陽が昇る前の、明け方のタージ・マハル周辺。

それ故に、せっかく訪れたタージ・マハルの、最も美しい姿を心に焼き付けたいと考えるのは当然のことだろうと思う。しかし僕自身、あらゆる時間帯のタージ・マハルを見ているわけではないので、最も美しい時間帯がいつなのかと聞かれると、明確に答えることは難しいのだが、あえて言うなら早朝のタージ・マハルは素晴らしいと思う。

さて、前置きが長かったが、一期一会のタージ・マハルの勇姿を、どの時間帯にするのか考えた結果、早朝に訪れることに決めた。まだ夜の暗闇に包まれている時間帯に宿を出て、タージ・マハルを目指して足早に歩き始めた。まだ早い時間帯だというのに、同じような考えの旅行者の姿もちらほらあって、同じ道を歩いていた白人女性に道を尋ねられたのがきっかけで、一緒に行くことにした。実は僕は前日の散策で、事前に場所を把握しておいたのだ。

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早朝だというのに、チケット売り場の前は長蛇の列が。(左)タージ・マハルのチケットをGET!(右)

タージ・マハルには、Main Gate(正門)、West Gate(西門)、East Gate(東門)の三ヵ所のいずれかから入場することになる。前日、宿泊しているホテル・カマルのオーナーのSandeepさんに、早朝の入場はどのゲートがいいのか尋ねたところ、「West Gateが一番空いているし、他のゲートよりも早くオープンする」と言うので、West Gateから入場することにした。

時間は5時。まだ入場まで1時間ほどあるというのに、僕がチケット売り場に着いたときにはすでに数名が並んでいた。しばらく列に並んでいると、すぐに長い列になっていった。僕が早い時間帯にこだわるのには理由がある。日の出の太陽の光に包まれたタージ・マハルが見たかったこと、そして、タージ・マハルは非常に混み合うので、できるだけ人の少ないタイミングに入場し、まだ観光客に埋め尽くされていないタージ・マハルの姿を見たかったのだ。

チケット売り場の前は、連日早朝から絶えず人が並んでいるせいだろうか、想定外のものすごい数の蚊で、蚊柱のようになっていた。僕は虫除けスプレーをするのを忘れてしまい、何カ所も刺されてしまった。1時間が経過し、ようやくチケット売り場が開いた。

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いろいろあったが、なんとかタージ・マハルの敷地内で、サンライズを拝むことができた。

チケットを購入し、West Gateの入場口まで行ったのだが、ここでトラブルが発生。入場口ではかなり厳しい手荷物検査が行われており、バッグの中身まで調べられる。僕は暗いことを想定して、小型の三脚(ゴリラポッド)をカメラに取り付けて行ったのだが、どうやらそれが気に入らないらしく、ロッカーに三脚を預けてこいというのだ。

これには参った。やむをえずロッカーを探しに行ったのだが、既に入場口は長蛇の列になりはじめており、ロッカーはゲートからかなり離れた場所にあるようで、そこまで行ってもう一度並ぶのでは、日の出の時間に間に合わなくなってしまう。

ここは一か八か、三脚をカーゴポケットに突っ込んで、もう一度手荷物検査を受けることにした。途中、先ほどの検査官が僕に気付いて、「もうロッカーに預けてきたのか?」と聞いてきたが、その質問には答えず、「どうしてもサンライズのタージ・マハルが見たいんだ」「僕にとっては本当に大切な瞬間なんだ」と彼に気持ちを伝えた。彼に気持ちが伝わったのか、なんとかゲートを通ることができた。しかし、内心冷や汗ものだった。

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これが日の出の時間帯のタージ・マハルの勇姿。水面に写り込むタージ・マハルが美しい。

無事入場できたのはいいが、この騒動ですっかり時間を食ってしまい、空はすっかり明るくなってしまっていた。とりあえず他のスポットは後回しにして、まずはタージ・マハルを見たかった。僕は一直線でタージ・マハルへと向かった。どうしても観光客で埋め尽くされていない、明け方のタージ・マハルの姿が見たかったし、写真に収めたかったから。

直感でスポットを決めて、素早くシャッターを切ると、気持ちが落ち着いた。

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建物も床も、大理石や半貴石を埋め込み細工を施した、まるで宝石のような建造物。

正面からのタージ・マハルの姿をカメラに収め、より近くまで行ってみることにした。ムガル帝国時代、時の皇帝シャー・ジャハーンが、国の経済が傾いてまで建設した建造物。

愛する妻の墓として建設されたこの建造物は、建材に大理石や半貴石を使用し、建物というよりは宝飾品のような存在と表現した方がしっくりくるかもしれない。完成から350年以上経過しているのに、未だに古さを感じさせない美しさがそこにはあった。

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別の角度から。朝焼けの絶妙な色彩の空とタージ・マハル。

インド政府もこのタージ・マハルをインドの象徴と捉えているのだろう、入場時の厳しい手荷物検査はもちろん、敷地内は綺麗に手入れされ、床の大理石もピカピカに磨かれていたのが印象的だった。なんとなくインドの威信を感じてしまった。

タージ・マハルを見学する際は、できるだけ持ち物を持って行かないようにした方が良さそう。それこそカメラだけ持って、手ブラでもいいくらい。

何はともあれ、ホントに間に合って良かったよ。
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2010'07'24(Sat)19:56 [ アーグラー ] CM0. TB0 . TOP ▲
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