見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
07≪ 2017| 1234567891011121314151617181920212223242526272829303108/ ≫09
ガンガー・クライマックス
インド、ヴァラナシのクライマックスは、最も印象に残った早朝のガンガーで締めくくりたいと思います。朝に夕にと幾度もボートに乗って、時には河沿いを歩いて、様々なガンガーの表情を見ることができたと思います。これまでの記事で様々な角度から何度も紹介しているガンガーなのですが、「ガンガーで始まりガンガーで終わる」流れでいきたいと思います。

さて、ヴァラナシ最後の早朝は、朝靄の淡い光の中からはじまります。

Varanasi91710-2.jpg
とろけるような柔らかな光を放つ朝日が、ガンガーの対岸に昇りはじめる。

神秘的な朝靄といい、対岸の地平線といい、ガンガーの明け方の風景は何度見ても素晴らしいものでした。ボートからの何一つ障害物のないクリアな日の出も良かったですが、ガートから沐浴をする人々のシルエット越しに見る日の出も何とも言えない臨場感がありました。

Varanasi91710-1.jpg
たくさんのツアー客の乗ったボートに隣接し、物を売るボート。

僕が利用したボートは貸し切りでずっと小型のものですが、ツアー客用に上の写真のような大きなボートもあります。大人数の場合はこんなのも楽しそうですね。貸し切りの場合は自由なルートで回れる利点もありますが、賑やかさには欠けます。1人で乗っているせいか、商売にならないと思ったのか、物売りのボートもほとんど近づいてきませんでした。

Varanasi91710-3.jpg
活気溢れる、早朝のダシャーシュワメード・ガート周辺。

ボートから見たガンガーのメインビューはやはり中心地区であるダシャーシュワメード・ガート。混沌としたヴァラナシのイメージにベストマッチの風景ではないでしょうか。このガートはヴァラナシ観光の起点になっているので、滞在中は幾度となく訪れることになります。

Varanasi91710-6.jpg Varanasi91710-7.jpg
ボートを漕ぐサントスの兄貴。(左)商売に精を出す、物売りのボート。(右)

ガイドとして度々登場したサントスの兄貴なのですが、実は名前を失念してしまいまして、帰国した時はまだ覚えていたんだけどなぁ。確かパン・・・なんとかいう名前だったような。う~ん思い出せない、ゴメン。結果的にボートを漕いだのは当のサントスより断然回数が多いです。そしてかなりの問題児だったりもします。手抜きして漕がなかったりするし。

困ったもので、できれば誠実なサントスにお願いしたかったんだけど、どうもインドは弟の得た仕事を兄が取ってしまうようなことがよくあるようで、まぁ仕方がないのかな。

Varanasi91710-4.jpg
まだ陽が昇る前だというのに、ガンガーにはこんなにボートが浮かんでいる。

こんなエピソードも。僕が利用していた貸し切りのボートは1時間で100ルピーなのですが、その日の早朝ガンガーをずっと上流へ上り、残り時間が半分を切ったので、そろそろ帰路についた方がいいとサントスの兄貴に伝えたのですが、問題ないと言うので任せていたんです。

残り時間が20分を切ってもボートはスローのままで、このままのペースだと時間内に戻れないよと言ったのですが、それでも大丈夫だと言ってゆっくり漕いでいました。残り時間が10分になってもちゃんと漕ごうとせず、時間内に戻れないのは構わないけどその分の料金は支払わないよと言ったのですが、むしろペースは落ちるばかり。結局ボート乗り場に到着したのは制限時間を10分程オーバーしてから。で、案の定彼は2時間分の200ルピーを請求してきたんです。わざと時間内に到着しないようにコントロールして、倍の料金を請求してきたわけです。

Varanasi91710-5.jpg
ボートから朝陽に見入るインド人観光客。どことなく真剣な表情!?

もちろん再三忠告した後の出来事なので、支払うことはできないと言って、彼のボスに事情を説明したら最終的には事無きを得たのですが、こんなことが起きると正直あまり後味はよくなかったです。まぁこんな風に大なり小なりボートのガイドには当たり外れがあるようです。

Varanasi91710-12.jpg Varanasi91710-11.jpg
火葬が行われているハリシュチャンドラ・ガート脇で洗濯する人々。

以前の記事で紹介した火葬場のガート、“ハリシュチャンドラ・ガート” のすぐ下流でも、早朝から洗濯に励む人々の姿が。皆早朝から黙々と洗濯に精を出してます。ほんとインドにはいろんな人がいるから一概にこうと表現しにくいのだけど、街を歩いていて目に映るのは働き者のインド人の姿でした。暑く厳しい環境の中で、皆懸命に働いていた。

Varanasi91710-8.jpg
空とガンガーと対岸の砂地帯が、光の加減で同系色に。

いつもこのブログを見て頂いている皆さんは、インドが、あるいはヴァラナシが、どのような世界観の場所か何となく分かって頂けたのではないでしょうか。また、インドを訪れたことのある方にとってはきっと懐かしい風景だったのではないかと思います。

インド滞在中、写真をたくさん撮り貯めた(4500枚以上も撮ってしまった)ので、ブログの記事の中ではほんの一部しか掲載できないのが非常に残念なところではありますが、できるだけいろいろな表情のヴァラナシを紹介していこうと思い記事にしてきました。

Varanasi91710-9.jpg
陽が昇り、靄がすっきりと晴れ、空は澄み切った蒼に。街並みの鮮やかな色彩が映えます。

しかし、僕が記事の中で表現している世界は、ヴァラナシのほんの一部を切り取ったにすぎません。もし皆さんがいつかヴァラナシを訪れることがあるのであれば、また違ったヴァラナシを発見できるはずです。訪れた旅人の数だけ表情がある、それが旅の醍醐味です。

今後もまだまだインドの旅は続いていきます。そしてその先にはネパールも。この分だと相当先になってしまいそうですが。それにしてもインドだけでこれだけ書くことがあるというのは、きっとインドがそれだけ魅力的で深い世界観を持っているということ。今後もその魅力を、僕が体験したほんのわずかではありますが、紹介していきたいと思っています。
関連記事









exclusive60g.png

2010'09'20(Mon)00:08 [ ヴァラナシ ] CM0. TB0 . TOP ▲
COMMENT
コメントする














秘密にする?

    
この記事のトラックバックURL
http://thegoldexp.blog99.fc2.com/tb.php/334-e7190158
trackback