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原子力はクリーンエネルギーか
以前の記事で取り上げた日本のエネルギー開発の方向性。今回の東日本震災を機に、太陽、バイオなどの再生可能エネルギーを使用した、新たなエネルギー供給システムを構築していくのではないかという内容だったのですが、原子力発電にもいろいろな側面があって、そういった原子力発電のポジティブな部分にもスポットを当ててみることにしました。

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どちらにもメリットとデメリットがある。(学研サイエンスキッズ)

福島原発事故の影響で、原子力発電の危険性が強くクローズアップされてしまいましたが、震災以前は、石油や石炭、ガスなどの “枯渇性エネルギー” に比べ、少量の燃料で莫大なエネルギーを生み出すことができる原子力発電は、地球温暖化の要因となる二酸化炭素を排出しないので、“クリーンエネルギー” なのだという考え方もあったようです。反面、原子力発電は危険な放射能を含んだ使用済み核燃料が必ず出るため、環境汚染物質を出す発電方法をクリーンエネルギーとは呼べない、という考え方もあります。もちろん原発事故による痛手を被った現在の日本人にとっては後者の考え方で、原子力発電をクリーンエネルギーだと考える人は少ないだろうと思います。しかし、原子力発電にはポジティブな側面もあり、だからこそ今日日本をはじめとする多くの先進国を支えるエネルギー供給源となり得たと言えるかもしれません。

さて、福島原発事故により、世界中で今後のエネルギーを巡り論争が起こっているようです。


関連記事: 再生可能エネルギー、日本の歩むべき道


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福島原発事故が引き金となり、世界規模のエネルギー論争を巻き起こっており、脱原発派が勢いづく一方、推進派は原発にも未来はあると主張しているようです。

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1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故の現場。

以下、4月8日のAFPより抜粋

【CO2削減の切り札、立場一転】
再生可能なクリーンエネルギーを求める国々にとって原発は、3月11日に東日本大震災が発生し福島第1原発が被災するまで、代替エネルギー候補の最優等生だった。発電時に二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しない原発は、地球温暖化防止対策の切り札とみなされてきたのだ。現在、原子力発電は、全世界の電力供給量の約14%を担う。だが、炉心の冷却に苦闘する福島第1原発をめぐる日々の報道に、各国では日本産の食品・製品の安全性への懸念が広がり、これまで漠然と抱いてきた原発への恐れが強まっている。

福島原発の事故によって、アジア各国のエネルギー政策は大々的に転換せざるを得ないのではないだろうか。原発への依存度を削減し、液化天然ガス(LNG)や、太陽・風力・地熱などの再生可能エネルギーの割合が増えるだろう」と、シンガポールを拠点とする市場調査・分析会社IHSグローバルインサイト(IHS Global Insight)のアジア太平洋地域担当主席エコノミスト、ラジブ・ビスワス(Rajiv Biswas)氏は予測する。特に、政府が原発建設を推進してきた民主主義国家では「国民が再考を迫ることになるだろう」という。


【再生可能エネルギー株急上昇中】
世界原子力協会(World Nuclear Association)によると現在、世界30か国で440基以上の原発が稼動中で、計37万7000メガワットの電力を供給している。また、建設中の原発62基のうち40基と、建設が計画されている158基のうち96基が、アジア圏にある。

脱原発を掲げる世界自然保護基金(World Wildlife Fund、WWF)で気候変動・代替エネルギー問題を担当するサマンサ・スミス(Samantha Smith)氏は、福島の原発事故によって「原発に代わるエネルギーへの支持が復活した」と話す。風向きが変わった例としてスミス氏は、欧州連合(EU)が域内の原発全てについて安全性テストの実施を決定したことや、ドイツが旧型原発の稼動の一時停止を決めたこと、中国が原子力発電目標を引き下げたことなどを指摘。また、原発に関連・投資している企業・団体の株が下落する一方で、再生可能エネルギー関連株は上昇しているとして、「人間にも環境にも有害で金融リスクをもたらす原発に比べて、クリーンな再生可能エネルギーへの投資が、より好ましいことは明らかだ」と述べた。


【脱原発で電気代が上がる?揺らぐエネルギー安保】
こうした考えに真っ向から異論を唱えるのが、国際エネルギー機関(International Energy Agency、IEA)のファティ・ビロル(Fatih Birol)主席エコノミストだ。世界規模で原子力発電の成長が鈍化すれば、かえって地球温暖化防止の取り組みを深刻に阻害すると警告する。

ビロル氏が明らかにしたIEAの試算によると、石炭、LNG、再生可能エネルギーなどが原発に取って代わった場合、CO2排出量が5億トン増えるという。また、電気料金の引き上げも避けられず、世界のエネルギー安全保障に影響をおよぼす恐れがあるという。世界原子力協会(World Nuclear Association、WNA)のイアン・ホアレイシー(Ian Hore-Lacy)氏は、世界は依然として拡大の一途をたどるエネルギー需要を満たすエネルギー源を必要としており、福島第1原発をめぐるパニックが沈静化すれば、再び原子力が選択肢として浮上するとの見方を示した。(AFP)

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個人的には太陽光発電の可能性に期待したい。(Portable Solar Panel kits)

脱原発派と原発推進派。両者にはそれぞれ説得力のある言い分があって、原子力発電のメリットとデメリットを考えると、何を持ってクリーンエネルギーと定義するのか難しいところだ。しかし、仮に今後も原子力発電を利用していくのであれば、あらゆる事態を想定し、その安全性を高める必要性があるし、新たなエネルギーを利用するのであれば、未来の地球環境を見据えた方向性と、国際規模での新たなエネルギー開発が急務なのだと思う。


参考記事: 原子力に未来はあるか?福島第1事故に勢いづく脱原発派

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2011'04'15(Fri)21:05 [ 人口・環境問題 ] CM0. TB1 . TOP ▲
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2017/01/01 14:46