見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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丘の上のモンキー・テンプル
ネパール、カトマンドゥ市街の中心部から、西に2~3㎞ほど離れた丘の頂上に、“スワヤンブナート”(Swayambhunath)と呼ばれる仏教寺院がある。ここは、ネパールで最も古い寺院で、世界有数の壮麗な仏塔であると同時に、ネパール仏教にとって最も重要な仏塔でもある。

寺院のある丘は、ちょっとした山ほどもあるかなりの高台になっており、頂上の展望台からはカトマンドゥ市街の全景が望めるというのだから、これは行かないわけにはいかない。

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途中、スワヤンブナートまでの道程も、ネパールらしい建築物が立ち並んでいた。

夕方、先生と僕は、タメル地区のホテルから、一路スワヤンブナートを目指して歩きはじめた。西に3㎞・・・夕方の時間帯に徒歩での往復を考えると少々距離はあるが、特に荷物があるわけではないし、決して歩けない距離ではないだろう。目的地はもちろんなのだが、そこにたどり着くまでの過程も旅の(あるいは散策の)醍醐味だったりするので、僕は好きだ。

最大の目的は、丘の上のスワヤンブナートからカトマンドゥの街並みを望むことなのだが、あえて夕方の時間帯に出発したのは、なんといってもサンセットだ。頭の中ではカトマンドゥの街へと沈んでいく太陽のイメージができていた。思えばカトマンドゥに最初にたどり着いた時もちょうど日没の時間帯で、真っ赤に燃え上がるルビーのような太陽が目に焼き付いていた。

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橋の上からヴィシュヌマティ川を望む。きれいな川ではないが、水場があると和む。

ひたすら西を目指して進む。道はシンプルだが、一度迷えば、サンセットの時間に間に合わなくなってしまう可能性もあるから、油断はできない。しばらく歩くと、街の外れに川が流れていた。地図を見ると “ヴィシュヌマティ川”(Vishnumati Nadi)とあり、北から南へ、街を囲うように流れている。インドで見てきたヤムナー河やガンジス河などの大河と比べれば、規模ははるかに小さいが、日本的に見ればそこまで小さな川というほどでもない。タメル地区からスワヤンブナートに向かうと、ちょうど真ん中辺りに流れているので、目印になる川だ。

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なかなか急な勾配で、想像以上に距離を感じた。

さらに西へ進むと、丘の上に登る入口のような場所があり、そこから上に道が伸びていた。この時点で、思ったより距離があることに気付く。道は一本道に近いのだが、上り坂になっているので、なかなか思うように進まないのがその理由だ。2人いると話しながら歩くので、そのせいもあるかもしれない。空は紅く染まりはじめ、辺りは夕方の空気に包まれていた。

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道を上に登るにつれて、カトマンドゥ市街の全景が見え隠れするようになってきた。

上へ上へと登っていくにつれ、時折建物の隙間から市街の風景が見えはじめる。なかなかの絶景なのだが、いかんせん人気がなく、果たしてこれは正しい道なのだろうかという一抹の不安がよぎる。だが、ここまできたら進むしかない。景色を眺めながら、登り続けた。

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少し人気のある道に出た。周囲には商店などがあり、はるか先の山の上に仏塔が見えた。

急な勾配を登りきると、少しなだらかな舗装された道に出た。道の脇には商店や、民芸品を作る工房のようなものが点在している。目的地のスワヤンブナートはまだ先なのだろうか、ふと上を見上げると、はるか先の緑が生い茂る山の山頂に、仏塔のようなものが見える。もしかしてあそこなのだろうか。急な勾配をかなり上に登ってきた感覚はあったので、もう近いのだろうと思っていたのだが、まだ先のようだ。もしかして、寺院のある丘の上というのはここではなく、この先に見えるあの山の上ことなのだろうか。なんとなく悪い予感がした。

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ようやくスワヤンブナートの入口にたどり着いた。(左)ペットボトルをガブ飲みするボス猿。(右)

その予感は的中した。山の麓には明らかにそれと分かる入口があり、周囲は露店で賑わっていた。ゲートのようなものがあり、そこから上に延々と石造りの階段が伸びている。ここがそうなのに違いない。空を見上げると、太陽が随分低い位置まで沈んでいた。もう少しで日没だ。僕たちは山頂を目指して石段を登りはじめた。日没までに頂上にたどり着かなくては。

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見ての通りの急な石段をひたすら上に登る。これはしんどい。

スワヤンブナートは別名 “モンキー・テンプル” と呼ばれ、猿が多いので有名なのだが、登りはじめた入口付近から、そこら中に猿たちがたむろっている。猿たちは人間たちが落としたゴミを漁り、ソフトドリンクのペットボトルを飲んでいたりする。もしかしたら訪れる観光客から奪ったものなのかもしれないが、あいにく食べ物の類は持ち合わせていなかったので、2人で「おぉー、すげー!」などと猿の挙動を眺めながら、ひたすら上を目指した。

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さすがはモンキー・テンプル。木の上にも猿がいっぱい。(左)赤い実を食べる猿。(右)

登っていくと、カトマンドゥ市街が見えはじめる。先程とは比べものにならないくらい高い位置にいるのが分かる。近くの木を見下ろすと、何匹もの猿がいるのが見えた。

さすがはモンキー・テンプル、そこかしこに猿がいる。差し詰め、動物園の猿山の中にいるようなものだ。この寺院では猿が信仰の対象となっているため、訪れた旅行客の荷物を奪うなどの被害も発生しているが、特別な駆逐対策は実施していないようだ。

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絶景まであとわずか!日没のタイムリミットもあとわずか!

さて、実際のところ、猿に構っている場合ではなかった。頂上でサンセットの時間帯を過ごすためには、タイムリミットまであとわずかだった。そのためには385段あると言われる石造りの急な階段を早急に頂上まで登る必要があった。しかし、これがなかなかキツイ。ゼーゼーと息切れしながらひたすら登り続けた。頂上に近づくにつれて、景色も開けてきた。

果たして僕たちは、丘の頂上からサンセットを見ることができるのだろうか!? 山頂にそびえ立つ、ヒマラヤ最古の寺院、スワヤンブナートとはどんな場所なのだろうか。
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2011'04'20(Wed)19:58 [ カトマンドゥ ] CM2. TB0 . TOP ▲
COMMENT


ここで終わりますか!?(笑)

スワヤンブナート、僕も行きましたがタクシーで行きました(笑)
この長い階段を登ったら金剛杵が置いてある所に出るのですよね?

猿はたくさんいて、しかも堂々としてましたよね~。
キーキー叫んでました(笑)

Garyoさんは眺めた街並みをどのように感じたのでしょうか?楽しみです!

chempakaでした!
2011/04/21 23:01  | URL | chempaka #- [edit]


chempakaさん、こんにちは!

タクシーで行かれたんですね~!
タクシーだと上の方に直接アクセスできるようですね。

日没のタイムリミットもあって、歩きだとけっこう大変でした。
タメルに戻ったときにはすっかり夜になってしまいましたよ~。

次回記事で続きを紹介したいと思います!
2011/04/22 20:36  | URL | Garyo #- [edit]
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