見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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パシュパティナートの散策
カトマンドゥにある、ネパール最大にして最古のヒンドゥー教寺院、“パシュパティナート”(Pashupatinath)。バグマティ川沿いの寺院のメインエリアから、広大な敷地をさらに奥へと進んでいくと、そこにはもうひとつのパシュパティナートの姿があった。

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広大なパシュパティナートの敷地を、反対側へと突き抜けてみた。殺風景だがきれいだ。

丘の上まで伸びる長い階段を上へ上へと上り詰めると、ストゥーパが立ち並ぶエリアに出る。そのエリアを突き抜け、今度は階段を下へと降りてみた。寺院の敷地を直線で突き抜けた形だ。寺院の反対側は、人気が無く殺風景ではあったが、意外にも小綺麗に整地されていた。通常、観光客がほとんど訪れないこういった場所は、物乞いがたむろい、ゴミが無造作に投げ捨てられ、荒れ果てていることが多いので、ネパールの治安の良さを実感した。

こちらにもガンジス川の支流、“バグマティ川”(Bagmati River)が流れている。地図上で見ると、バグマティ川が寺院の敷地をぐるりと囲むような格好になっている。火葬ガートがあるメインエリアに比べると川幅が広く、水もあちらほど干上がってはいなかった。

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婚礼の儀式だろうか、簡素な小屋の中で、なにかの儀式を行っていた。

そのまま寺院の敷地の周囲をぐるりと回って入口方向に向かうこともできたが、見ての通り殺風景で、このまま川沿いを進んでも少々退屈な気がしたので、少し階段を戻り、先ほど気になっていた脇道を進むことにした。地図がないとイメージがわかないかもしれないが、パシュパティナートの敷地は周囲を川で囲まれた山のようになっており、入口付近に火葬場などの寺院の中枢が集中していて、残りの広大な敷地の大半は、山林のように緑が生い茂ったエリアだ。

まるで山道のような道無き道を進んでいくと、金属製の簡素な小屋があり、中を覗くと、狭い小屋の中にたくさんの人が集まり、儀式のようなものを行っていた。祈りを捧げている最中だったので、何の儀式なのか聞くことはできなかったが、おそらくは婚姻の儀式の一種なのではないかと勝手に推測。しばらくその様子を眺めてから、さらに奥へと山林を歩きはじめた。

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金網の先には鹿たちが放し飼いになっていた。(左) 頭上にはたくさんの猿たちの姿が。(右)

歩いているうちに、完全に山道からはずれ、道を見失ってしまった。とにかく寺院入口のあるであろう方向に向かって、ひたすら進むことにした。途中、金網で仕切られた場所があり、中を見るとたくさんの鹿が、奈良の鹿公園さながらに、放し飼いになっていた。

頭上の木々を見ると、たくさんの猿たちの姿があった。インド、ネパールと旅してきたが、仏教寺院 “スワヤンブナート”(Swayambhunath)もそうだが、カトマンドゥの猿の多さには驚かされる。とはいえ、街中で見かけるわけではなく、寺院のような特定の場所に生息しているということなのだが。猿が神聖化されているので、大量に繁殖してしまうのだろう。

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高台の展望スポットから眺める、パシュパティナートのメインビュー。

山林の中、道無き道を進み、開けた場所に出た。よく見ると、下に寺院のメインエリアが広がっていた。山の中を彷徨いながら歩き、ようやく入口付近に戻ってきたということだ。この場所は、展望台のようになっていて、パシュパティナートの全景が眺められる絶好のスポットだ。先ほどの山道とはうって変わって、観光客や地元の人たちの憩いの場となっていた。

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寺院が見渡せる絶好のスポットで、神聖な猿様を撮影。奥に見えるのが火葬場。

ここでしばし休息。展望台の縁の上を、猿が堂々と歩いてきたのでパチリ。ついでに近くにいた地元の女の子に自分たちの写真も撮ってもらった。僕が訪れた時は、あまり気にせず自由に写真が撮れる雰囲気だったが、今年2月に、寺院の写真撮影を全面禁止にする(敷地内でいちゃつくカップル、及び喫煙、写真撮影が罰金対象)というニュースがあったので、現在では、この展望スポットで写真を撮るのは難しくなってしまったかもしれない。

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パシュパティナート寺院前のガートの様子。これから遺体を火葬場へと運ぶようだ。

展望スポットから、パシュパティナート寺院前のガートまで行ってみた。ガートでは、死者を弔う儀式の真っ最中で、上の展望スポットとは全く異なる空気が流れていた。ヒンドゥー教では遺体を黄色い布で包み、火葬場へと運ばれる。周囲には悲しみの声が響いていた。

ちなみに、メインのパシュパティナート寺院は、ヒンドゥー教徒以外の立ち入りは禁止されていて、残念ながら僕たち一般の旅行者は入ることができない。

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寺院の手前の露店通り。行きとは違う道だが、閑散としていた。

寺院を出て、来たときとは違う露店のある通りを歩く。想像以上に寺院の敷地が広かったので、ぐるりと一周するだけでも随分時間を使ってしまった。朝一番に出かけたのに、いつのまにかすっかり午後になっていた。午後の力強い陽射しが眩しい。

僕たちは露店の並ぶ通りを抜け、その先の通りでタクシーを拾った。「お腹が空いたね、なにか食べようか」タクシーはカトマンドゥの中心部に向かって走りはじめた。
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2011'06'01(Wed)18:41 [ カトマンドゥ ] CM0. TB0 . TOP ▲
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