見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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土砂降りカトマンドゥ
とある夕方のカトマンドゥ。タレジュ寺院の北側にある建物の最上階のカフェで、タレジュ寺院を堪能したまでは良かったが、徐々に雲行きが怪しくなり、ついには大粒の雨が降り始めた。僕たちは屋上のカフェを後にして、一旦ホテルのあるタメルへと戻ることにした。

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ダルバール広場の屋台。照明こそないが、屋台の台車のデザインが独特で洒落ている。

カフェのある建物から外に出ると、すでに辺りはすっかり暗くなっていた。ダルバール広場には、日中には見かけなかった屋台が点在していた。まだ雨も降り始めだったので、興味深く周囲の屋台を眺めながらも、タメル方向にインドラ・チョウクを歩きはじめた。

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夜のインドラ・チョウク周辺。(左)ライトアップされたアカシュ・バイラヴ寺院の像。(右)

夜のインドラ・チョウク。カトマンドゥの中心地区とはいえ、街灯がほとんどないので、商店の灯りだけが頼りだ。夜だからなのか、はたまた雨が降りはじめたせいか、道行く人たちの姿はまばらだった。途中にある “アカシュ・バイラヴ寺院”(Akash Bhairav Mandir)がライトアップされ、二階部分に飾られた馬を象った金色の像が美しかったのが印象に残った。

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突然の大雨にも関わらず、傘を差して歩いている人の姿も。

インドラ・チョウクからタメル方向に歩いていると、そのうち無視できないほど強い雨になってきた。タメルのホテルまでは、まだ1㎞以上はありそうだ。さすがにこのまま強行突破するのも厳しいかなと思い、どこかに雨宿りができる場所がないものかと、周囲を見渡した。

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インドともスタイルが似ている、カトマンドゥの雑貨屋。高台の上の狭いスペースをお店にしている。

パッと目に入ったのは角にある小さな雑貨屋。選択肢は多くない。とりあえず、緊急避難場所として、雑貨屋の屋根の下に。「雨が収まるまで、やっかいになろう」同じ事を考える人がいるもので、雑貨屋の周りは雨宿りの人たちで満員電車の車内のようなすし詰め状態。

インドでもよく見かけるスタイルの雑貨屋で、雑貨というより、主にスナックや飲み物などの軽食を扱っている。インドより、スナックのバリエーションは豊富な気がする。

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雨の降り注ぐ通りの風景を、しばし見つめる。たまにはこんな時間もいいものだ。

雨は収まるどころか、ますます本降りになっていった。いや、土砂降りと言っても過言ではないほどの、まるでスコールのような大粒の雨が地面を打ちつけていた。

僕たちは、狭い雑貨屋の屋根の下から出るに出られず、雑貨屋と、そして雨が降り注ぐ通りの様子を見つめていた。こんな状況だからこそ、普段あまり気に止めることのない小さな世界を感じることができる・・・のはいいんだけど、Tシャツ1枚だった僕は、妙に肌寒かった。4月とはいえ、カトマンドゥの夜は冷える。雨が降っているならなおさらだ。

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雨に打ちひしがれるサイクル・リクシャーに、情緒を感じた。

雨の水で濡れた石畳の通りに、街の灯りが反射して幻想的な雰囲気を醸していた。狭い雑貨屋の屋根の下からなので同じ視点でしかないが、何枚も写真を撮って雨が収まるのを待った。しかし、雨はなかなか降り止まない。仕方なく、雨脚が弱まったタイミングを見極めて、脱出した。雨が止まない以上、いつまでもここに留まるわけにはいかない。

夜になり商店が閉店しはじめ、いつの間にか通りに灯りがなくなっていた。暗闇の中をひたすらタメルのある北に向かって歩いた。目抜き通りのはずなのに、不自然なほどの暗闇だった。街灯も少ないが、カトマンドゥでは頻繁に停電が起こるので、きっとそのせいもあるだろう。

タメルのエリアに近づくにつれ、街の灯りが少しずつ戻りはじめた。僕たちは急ぎ足でホテルを目指した。雨にはすっかり濡れてしまったが、雨脚の弱まったタイミングで出られたので、まだマシだったかもしれない。身体が冷え切っていて、早くシャワーを浴びたかった。

何度か歩いたダルバール広場とタメルの間の道。しかし、雨降る夜の通りは、また一味違った。カトマンドゥの新しい風景を垣間見れたことが、少しだけうれしかった。
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2011'06'22(Wed)19:00 [ カトマンドゥ ] CM0. TB0 . TOP ▲
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