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CO2削減の為、ラクダを処分するオーストラリア
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西オーストラリア、ケーブルビーチのラクダ・ツアー。(Flickr)

CO2・・・即ち “二酸化炭素” は、地球温暖化の最大の要因とされているが、現在オーストラリアではCO2削減のため、野生のラクダの殺処分を検討しているのだという。人間が破壊した環境を、地球上に共に生きる動物を殺す(処分する)ことで阻止しようというものだ。

対象となっているのは、オーストラリア大陸内部の砂漠を中心とする辺境地帯を徘徊する約120万頭の野生ラクダで、こうした考え方に、批判の声が高まっているようだ。


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オーストラリア大陸内陸部の砂漠地帯で生活する、野生のラクダ。(Riled Up)

以下は、6月10日と7月5日のAFPの記事を抜粋し、まとめたもの

オーストラリアの方針
オーストラリアで野生化しているラクダが温室効果ガスの排出源になっているとして、二酸化炭素(CO2)削減の取り組みの一環でラクダの殺処分が検討されている。

オーストラリアの野生ラクダは、19世紀に入植者が連れてきたラクダが野生化した。現在、アウトバック(Outback)と呼ばれる辺境地帯を徘徊する数は120万頭に上るが、草原を食べ尽くして植生が失われたり、排出される腸内ガスのせいで、1頭あたり年間1トンのメタンを算出している計算になる。この数字は、同国の大きな温室効果ガス排出源になっているとみなせる。

ラクダの殺処分案は、豪政府のオーストラリア気候変動・エネルギー効率化省が公開した諮問書から浮上したもので、アデレード(Adelaide)の広告会社ノースウエスト・カーボン(Northwest Carbon)が、ヘリコプターからラクダを射殺するか、群れをまとめて食肉処理場へ送り、食用やペットフードに加工する処分案を提案した。ノースウエスト・カーボンのティム・ムーア(Tim Moore)社長は、豪通信社AAPに対し、「わが国は創意工夫に富む国民の集まり。問題があっても革新的な解決方法を見出す。ラクダの殺処分は、そうした伝統の一例だ」と語った。

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果たして、野生のラクダを排泄することで、地球温暖化問題が解決するのだろうか。(news.com.au)

批判の声
これに対し、ラクダ研究者の協会が7月4日、正式に抗議声明を発表した。300人のラクダ専門家が登録するラクダ科研究開発国際協会(ISOCARD)は、ラクダたちは人間が生んだ問題の犠牲になっていると怒りをあらわにしている。
 
アラブ首長国連邦に本部があるISOCARDは、この計算はばかげていると一蹴し、「ラクダの代謝効率はウシよりもよほどよい。ウシに比べて20%少ない餌で、20%多いミルクを算出する。またラクダの腸内の細菌叢は、ウシやヒツジよりも、ブタのような単胃動物に近い。したがってラクダによるメタン排出量の計算方法には疑問がある」と反論した。そして、世界にいる計2800万頭のラクダは植物を食べる生き物全体の1%にも満たないとも主張している。協会では、野生のラクダは食肉やミルク、皮革などが利用できるほか、観光業にも役立っており、乾燥地帯におけるかけがえのない資源とみなすべきだと述べている。

火力発電と鉱山資源の輸出に依存するオーストラリアは、国民1人当たりの温室効果ガス排出量が世界でも最も多い国の部類に入る。政府は2012年の半ばから、温室効果ガス排出量の多い企業などへの課税を計画している。(AFP)


気候変動による急激な環境の変化は、地球上を生きるすべての生き物にとって、深刻な問題だ。しかし、その地球上に生きる人間以外の生物を排せつすることによって、問題解決の糸口とすることは、あまりにも身勝手な考え方であるように思う。人類が破壊した環境の結果、現在の急速な温暖化を生み出したのだとするなら、地球上に生きるすべての生物を保護し、人間の手によって問題を解決するのが本来のあるべき姿なのではないだろうか。

今回のような議題や方針、考え方が、一国が掲げる案件として浮上するだけでも、人類の未来に一抹の不安を感じざるを得ない。

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2011'07'07(Thu)18:01 [ 人口・環境問題 ] CM0. TB1 . TOP ▲
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2016/12/04 13:50