見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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バックパッカーの沈没地、ポカラ
ネパール、“ポカラ”(Pokhara)に到着した翌日。朝、ホテルを出ると、真っ青な空が広がっていた。その日、僕たちは1日ポカラで過ごすことに決めていた。

まずはポカラがどんな街なのか知りたかった。

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フェア湖の景観が楽しめる、“マイクズ・レストラン”(Mike's Restaurant)での一時。

ネパール第2の都市ポカラは、バックパッカーの “沈没地” として有名だ。沈没というのは、旅人が居心地の良さに長期滞在してしまうことを言うのだが、ヒマラヤの山々に抱かれ、フェワ湖の周囲に発展した美しい景観のポカラの街は、宿泊施設や商店が豊富で、しかも宿泊料金が安いので、長期滞在するにはもってこいの場所なのだろう。

さらにポカラは、陸路の旅を好むバックパッカーにとって、非常に重要な位置にある。インドから陸路でネパールを目指す際、多くのバックパッカーがインド・ヴァラナシから出発するバスに乗り、インド・ネパール国境を越え、首都カトマンドゥより手前にあるポカラに滞在するのだ。インドからネパールを訪れた旅人たちが、インドとネパールの気候や風土、文化の違いなどについて、「地獄から天国に来た」などと表現するという話はよく聞く。インドの喧噪に対し、穏やかなポカラの風土は確かに落ち着くので、そのイメージもよく分かる。

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朝食セットのチャイとサンドイッチと目玉焼き。朝とはいえ、オープンエアーで陽射しが強かった。

さて、とりたてて早朝というわけでもなく、たっぷり睡眠を取って、僕たちは朝食を食べるためにホテル近くのレストランに向かった。僕たちが訪れたのは、フェワ湖に面したガーデンレストランで、目の前に湖の景色が広がる中、のんびりサンドイッチを頬張った。

食べながら、ガイドブックや街の地図を見ながら、作戦を練る・・・のだが、ポカラの街は極めてシンプルで、基本的には湖の湖岸に沿った目抜き通りを散策するしかない。目抜き通り沿いに、土産物屋やレストランが軒を連ねているので、のんびりショッピングを楽しみながら、お腹がすいたら食事をする、といったところか。過ごし方は極めてシンプルだ。

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カラフルなペイントが施された、目抜き通り沿いの大木。休憩にはもってこい。

僕たちは、目抜き通り沿いの土産物屋を物色しながらレイクサイドのエリアを南へと歩いた。途中、先生にアクセサリーを買ってあげたり、ネパール・ヘンプの帽子を買ったり、僕にしては珍しく気に入った物があって、ついついサイフの紐が緩んでしまった。インドの癖で、思いっきり値切ってしまい、あり得ないほどの安い値段に叩いてしまった。

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ポカラには、穏やかな空気が漂っている。道端に佇む牛の姿をよく見かけた。

目抜き通り沿いには、延々と土産物屋が並んでいるが、通りを歩く観光客の姿はそれほど多くない。時々、若い韓国人のグループや、欧米人の姿を見かけるくらい。はっきり言って、旅行者より土産物屋の数の方がはるかに多そうだ。宿泊施設と同様に、商店もまた、需要と供給のバランスが崩れているのかもしれない。だから、値引き交渉をすればかなり安くなるが、ちょっとかわいそうな気もする・・・などと、買ってしまってから思ったり。

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フルーツを売っているマーケットも。野菜やフルーツなどの食材は豊富だ。

インドのヴァラナシゴア、パキスタンのフンザ、カンボジアのシェムリアップ、インドネシアのウブド、チベットのラサ、タイのバンコク、そしてネパールのカトマンドゥポカラ・・・・・・アジアの各地にバックパッカーが好む沈没地がある。そして、そういった街には大抵バックパッカーの安宿街がある。だから、バックパッカーにとって居心地が良いのだ。

実のところ、僕は「沈没」というのをしたことがない。そもそも沈没という言葉がどのくらいの滞在を指すのか曖昧ではあるが、仮に1ヶ月以上の滞在を沈没と表現するのであれば、刺激を求める僕の旅のスタイルとはマッチしないのかもしれない。それだけ長期間滞在できる時間がないというのも理由の一つかもしれないが、きっと性分なんだろうと思う。

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ラグマットやクッションカバーを売る店。個人的には織物はあまりオススメではないかな・・・。

でも、人によっては半年以上の長期滞在をするのだから驚いてしまう。今回のインド・ネパールの旅でも、インド、ヴァラナシで出会った日本人カップルは、幾度もヴァラナシを訪れ、毎回半年以上の長期滞在をするのだと言っていた。同じ土地に何度も訪れ、それだけの長期間滞在できるというのは、よほどその土地を好きでないとなかなかできない。もし僕にその時間があったとするなら、きっといろいろな場所を訪れてしまうに違いない。

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静けさの漂うフェア湖の湖畔を望む。インドやカトマンドゥの喧噪を忘れさせてくれる。

余談だけど、インドを周遊する旅のプランに、隣接するネパールを取り入れる人は結構多い。大抵はインドを旅した後、インドからネパールへと入り、ネパール滞在後にまたインドに戻ってきて出国するパターンだ。僕はブッダ・ガヤーやコルカタにとても興味があったので、ヴァラナシで北上するルートは選択しなかったが、インドからネパールに入るルートもパターンが結構決まっていて、デリーからスタートして、北インドをヴァラナシまで進み、ヴァラナシから陸路で国境の町スノウリを経由し、ポカラに向かうルートを選ぶ人が多いように思う。

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時折、道端に鮮やかな色彩の花が咲いているのを見かける。ピンクとグリーンのコントラストが美しい。

いつもの癖で、商品を見ているうちに原材料に興味を持った。カトマンドゥ滞在時から興味を持っていたネパール・ヘンプの糸だ。ポカラの物価はカトマンドゥよりも安いので、原材料を仕入れるにはこちらの方が向いていると思った。ふと気が付いたらいつのまにか町外れの問屋で交渉している僕たちがいた。そして、なんだかんだでかなり安い値段でヘンプの糸をどっさり買い込み、荷物が増えたので、僕たちは一旦ホテルに戻ることにした。

思えば随分遠くまで歩いてきたものだ。繁華街から離れてしまったせいか、土産物屋やレストランも近くにはなかった。午後の太陽が少しずつ傾きはじめているのを感じた。僕たちはホテルに戻るまでの間、大量に仕入れたヘンプの糸で何を作るか夢中になって話した。
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2011'07'24(Sun)00:35 [ ポカラ ] CM2. TB0 . TOP ▲
COMMENT


沈没かあ~~~。。。
そんな旅してみたいなあ~~と思いつつ
僕もgyaroさんと同じで一箇所に留まっているのは
退屈になるかも。。。

記事中の街でもし沈没するなら、シェムリアップかバンコクかな~~。。。

半年は長いけど2ヶ月ぐらいは滞在したいかな~。

値切り交渉。gyaroさんもなかなかの腕前ですね!(笑)
絶対に利益のある値段でしか売らないので気になさらないでいいですよ~。

chempakaでした!
2011/07/24 02:24  | URL | chempaka #- [edit]


chempakaさん、こんにちは!

バンコクはエネルギッシュな街なので、長く滞在しても退屈しない
かもしれないですね~。他の沈没地と比べると、ケタ違いに大きな
街ですね。大きな街だといろいろ娯楽があるから楽しいかも。

沈没してしまう人たちの中には、現地の子に熱を上げてしまい、結果的に
長期滞在になってしまった、なんてこともあるかもしれませんね。

値切り交渉・・・活気のあるマーケットならあまり気にしないのですが、
そうでない場合はやむを得ず的な空気があるので、ちょっと後味が悪かったり
して。それでも商品が売れるだけいいのでしょうね!
2011/07/24 10:31  | URL | Garyo #- [edit]
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