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インド、原発推進に反対の声
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ジャイタプールはインド西海岸の港町で、魚介や果物の輸出を行っているという。(stop oldbury)

インドの原発推進に議論が巻き起こっている。現在、インド西部マハラシュトラ州 “ジャイタプール”(Jaitapur)で、世界最大規模となる原子力発電所の建設計画が進められているのだが、日本の福島原発事故をきっかけに、原発反対の抗議デモが過熱し、生活の変化を望まないジャイタプールの住民は「原発反対」の意思表示を明確にしているのだという。

深刻な人口問題を抱えるインドにとって、エネルギー供給・・・とりわけ電力不足は大きな課題となっているが、一方で住民達は大きな変化を望んではいないようだ。


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以下、7月25日のナショナル・ジオグラフィックより抜粋

インド西海岸の港町ジャイタプールで、世界最大規模となる原子力発電所の建設計画が進められている。この町は電力こそ不足しているが、魚介や果物の輸出で暮らし向きは良く、住民は生活の変化を望んでいない。3月の福島第一原発の事故後、エスカレートする抗議運動の中で「原発反対」を明確に表明した。数年前、慢性的な電力不足を抱えるインドは、技術的な孤立を解消するため原子力エネルギーの利用拡大を構想、ジャイタプールを重要拠点と位置付けた。

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エスカレートする住民の抗議デモ。(The Nuclear Resister)

抗議運動で死者
ジャイタプールは、経済的な中心都市ムンバイの南400キロほどに位置する。計画されている93億ドル(約7300億円)規模の原子力プロジェクトは、インドに限らず世界中から注目を集めている。発電能力1650メガワットの原子炉6基を設置し、総発電量は世界最大の柏崎刈羽原発を25%上回る。電力は近隣の農村だけでなく、インドで最も経済発展が進んだマハーラーシュトラ州全域に供給される。

福島事故後は、インド全土の環境保護活動家が立ち上がり、反対運動が大きな広がりを見せた。建設予定の沿岸地域は5段階の地震危険度で第3のランクとの指摘もある。4月にはデモ隊と警察が衝突し、漁師1人が死亡、負傷者も複数出た。

クリーンな電力の推進
インド政府が原子力発電を推進する理由はシンプルだ。毎年9%前後の経済成長率を示すインドだが、地方部の56%の世帯(約4億人)は電力難民となっている。発展著しい大都市でも慢性的な電力不足で、予備電源を大規模なディーゼル発電に依存している状況だ。国民1人あたりのエネルギー消費量が2020年までに倍増するとの見方もあり、政府は炭素を排出せず電力を大量供給できる原発の必要性を強く訴えている。「原子力は最も低コストでクリーンな電力供給手段だ」と、ジェイラム・ラメシュ前環境森林大臣は言う。

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過激な抗議デモにより、暴徒が石を投げ込んだ Samina Sharjah さんの家。(National Geographic)

代替案の模索
反対勢力は、1993年3月に北部のガンジス川のほとりに建つナローラ原発で起きた重大事故を引き合いに、原子力の危険性を訴える。この事故では高速蒸気タービンの翼が折れ、火災が発生。福島と同様に停電が起こり、炉心の過熱が進んでメルトダウン寸前まで達したという。

元駐米インド大使のローネン・セン氏は、今後は化石燃料への依存を減らし、エネルギーの供給源を多様化させ、再生可能エネルギーなどにも投資すべきだという。 インド最大の複合企業体タタ・グループで持続可能性責任者を務めるアビナシュ・パトカール氏によると、再生可能エネルギーを効率的に利用するには、インド政府が電力の分散化に努めるべきだという。「村々で起業家が立ち上がり、バイオマス、太陽光、風力、水力などを利用した発電システムを開発すべきだ」。 反原発活動家プリフル・ビドワイ氏によれば、原子力発電の必要性は減らすことができる。政府主導で規模によらず再生エネルギーを推進し、エネルギー効率を高めれば、大規模送電網への依存を抑制できるという。 現内閣で農村開発を担当するラメシュ前環境森林大臣も、電力需要の抑制は解決策の一つだという。「インドの人口は増加の一途をたどっている。電力需給の最適なバランスを見つけなければならない」。 (National Geographic)


福島原発事故がきっかけとなり、原子力に頼る人類のエネルギー供給手段に、世界中で波紋を呼んでいる。人口12億を超えるインドにとって、十分な電力の供給は今後の経済成長に欠かせない要素だ。しかし、果たして経済成長や科学の進歩が、人類の目指す目標地点であると言えるのだろうか。我々人類は目の前の発展だけでなく、より大きな視点で、地球と、その環境がもたらす未来を見据えなければならない時代が来ているような気がしてならない。

原子力発電を巡る、今後のインドの動向に刮目していきたい。


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再生可能エネルギー、日本の歩むべき道

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2011'07'29(Fri)18:35 [ 人口・環境問題 ] CM0. TB1 . TOP ▲
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2016/11/30 15:20