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マリファナ、コカイン、ヘロイン・・・ドラッグと環境破壊
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映画 “パルプ・フィクション”(Pulp Fiction)のユマ・サーマン。

ドラッグ・・・マリファナ、コカイン、ヘロイン、メタンフェタミンなどをはじめとする、いわゆる「麻薬」と呼ばれる違法薬物だ。一般に、依存性が非常に高く、危険な中毒症状や、心身の健康を著しく害することで知られているが、同時にこれらドラッグの薬物製造過程が、環境破壊や資源の大量消費をもたらすという、ちょっと変わった側面を捉えたニュースを紹介。ドラッグが、人間だけでなく、自然環境や天然資源にも悪影響を及ぼすというのだ。


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以下、8月30日のナショナルジオグラフィックより抜粋

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電力消費が激しい大麻(マリファナ)栽培。(National Geographic)

マリファナ、違法薬物と環境・資源問題
数ある薬物の中で、電力消費量の筆頭はマリファナだ。原料の大麻草の栽培はほとんどが屋内で行われ、野外の生育環境を再現するために電球や換気扇、除湿機などさまざまな装置が必要になる。2011年にアメリカ国内で消費した電力は、料金に換算して約50億ドル(約3800億円)。調査を行ったローレンス・バークレー国立研究所のエバン・ミルズ氏によると、大型発電所7カ所の供給量に匹敵し、国内の電力消費量の1%を占めるという。また、紙巻きマリファナ(ジョイント)1本を作るために、およそ900グラムの二酸化炭素が排出されるとミルズ氏は述べている。

栽培業者は、環境に悪影響を与えていると指摘されたところで、おそらく何とも思わないだろう」とカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州にあるサイモンフレーザー大学の犯罪学者マルタン・ブシャール氏は語る。同州は北カリフォルニアと並んで大麻草栽培が蔓延した地域であり、製造されるマリファナ「B.C. Bud」は麻薬効果の高さで珍重されている。ブシャール氏は、同州で屋内栽培に使用されている電力量を計算、1カ所当たり1日平均210キロワットという結果を得た。これは、カナダ国内における一世帯当たりの平均電力使用量の3~8倍に相当する。

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森林破壊とエネルギー消費を加速させるコカ栽培。(National Geographic)

コカイン、違法薬物と環境・資源問題
北米やヨーロッパのコカイン市場が南米コロンビアやペルー、ボリビアの熱帯雨林破壊に拍車をかけている。研究者や議員、環境保護活動家が数十年にわたり警告を続けてきたが、国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、2010年にはコロンビアだけで6万2000ヘクタールがコカ栽培に利用されたと推定されている。栽培用に土地が開墾され周辺地域の生活が潤い、森林破壊がさらに進む悪循環が生じているのだ。

しかし貴重な土地の喪失だけではなく、環境破壊とエネルギー消費の問題も見過ごせない。コカ栽培には、有害な殺虫剤や殺菌剤、肥料が見境なく使われ、その一部は石油を原料としている。ペースト状にすり潰したコカの葉を、ガソリンや灯油などの石油製品に浸して抽出する工程はコカイン精製の常套手段だ。アメリカ国務省によると、密売コカインの製造には、1キロあたり80リットルの灯油が使用されるという。

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ケシ栽培も森林破壊や環境汚染の原因となっている。(National Geographic)

ヘロイン、違法薬物と環境・資源問題
コカイン同様、ヘロインなどアヘン系薬物の世界市場も森林破壊の原因となっている。アフガニスタンや東南アジアでケシ栽培用の開墾が進んでいるからだ。原料のコカやケシは土壌の養分をすぐに使い果たすため、栽培を続けるには焼畑によって新たに土地を切り開くほかない。国連薬物犯罪事務所(UNODC)のレポートによると、ケシの栽培地は2~3回の収穫で放棄される場合もあるという。また、アヘン製造はアフガニスタンや東南アジア以外にもメキシコ、グアテマラまで拡大、発覚を恐れて谷間の急傾斜地や人里離れた谷底などで栽培されているという。

ヘロインがらみの環境破壊の問題点は、ケシの栽培だけではない。ケシから抽出した乳白色の液体をヘロインに精製するには、石灰、アンモニア、アセトン、塩酸などの有害物質が必要だ。作業はジャングルの奥地で行われることが多く、使用後の毒物は河川にそのまま垂れ流されるか、放置され漏れ出すことになる。

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生成されたヘロイン(左)と、コカイン(右)。所持しているだけで死刑となるケースも。

世界の薬物犯罪に対する刑罰の最高刑として、死刑を科す国は少なくない。スリランカ、マレーシア、シンガポール、中華人民共和国などのアジア諸国には、麻薬を所持しているだけで死刑を科す国も存在する。実際に、2007年10月には、中国から日本に密輸出しようとした日本人3人に死刑が言い渡され確定したというケースも存在している。

しかし、世界の多くの国が厳罰を科してもなお、麻薬に関連する犯罪は依然として後を絶たないのが現実だ。それこそ「麻薬が麻薬たる所以」なのだろう。

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2011'08'30(Tue)21:07 [ 人口・環境問題 ] CM0. TB0 . TOP ▲
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