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「17世紀の危機」は小氷期が原因
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フランドルの画家、ピーター・ブリューゲルが小氷河期に描いた、雪に覆われた村の風景。

17世紀以来はじめてとなる、黒点が著しく減少する太陽活動の休止期が、近く訪れると言われている。仮に “モーンダー”(Maunder)と呼ばれる太陽活動の休止期が訪れた場合、わずかだが地球の気温が低下する可能性があり、気候変動により「小氷期」となる可能性がある。早ければ2020年頃にはその兆候が現れるのだそうだ。前回のモーンダー期だった17世紀は、ヨーロッパは戦争やインフレ、飢饉などによる動乱の時代として、「17世紀の危機」と呼ばれている。これまで「17世紀の危機」は、封建主義から資本主義に移り変わる中で生じた成長期の痛みだと考えられていたが、最新の研究によると、小氷期による寒冷化が原因だというのだ。


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以下、10月5日のナショナル・ジオグラフィックより抜粋

17世紀のヨーロッパは、戦争やインフレーション、飢饉など、混乱と不安にあふれていた。歴史学では「全般的危機」(The General Crisis)や「17世紀の危機」と言われている。

1世紀も続いたこの動乱期については、「封建主義から資本主義に移り変わる中で生じた成長期の痛み」と説明されてきた。しかし最新の研究は、気候変動による寒冷化、いわゆる「小氷期」を原因として指摘する。 小氷期の襲来で農業生産が縮小し、最終的に「全般的危機」へとつながったという。気候変動と大規模な社会危機との因果関係を、初めて科学的に実証している。

研究チームの一員で香港大学のデイビッド・チャン(David Zhang)氏は、「産業革命以前、ヨーロッパ諸国の主幹産業は農業だった。気候は農産物の生育状態を決定するため、経済も気候に左右された」と話す。 チャン氏の研究チームは、西暦1500~1800年を対象に、ヨーロッパをはじめ北半球地域の各種データを収集。気温などの気候データを、人口規模、成長率、戦争・社会動乱、農業生産量・飢饉、穀物価格、賃金といった社会変数と比較した。 分析の結果、小氷期が最も過酷だった1560~1660年に、食料不足や健康状態の悪化などの結果が端的に表れたと判明した。この時代、農産物の生育期は短くなり、耕地も縮小している。

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1677年に描かれた、氷の張ったイギリス・ロンドンのテムズ川。(National Geographic)

また、ヨーロッパ人自身の体格も小さくなったという。平均身長は気温を追うように下がり続け、栄養失調の拡大とともに1500年代末にはおよそ2センチも低くなった。再び身長が伸び始めたのは、気温が上昇傾向に転じた1650年以降である。 一方で、飢饉、三十年戦争(1618~48年)、満州族による中国征服(1644年)といった結果は、顕在化までに数十年を要した。「気温そのものは戦争や社会的混乱の直接的な原因ではない」とチャン氏は説明する。「穀物価格の混乱が引き金を引く。その点で、気候変動は“根本原因”と呼ぶことができる」。

この研究は、科学的な歴史研究であると同時に、将来に対する警告でもある。「地球温暖化により現在の気候が大きく変動すると、途上国が特に苦しむことになるだろう。膨大な数の人々が農業生産に直接依存しているからだ」。 (National Geographics)


地球の気温が低下し、小氷期が訪れると、農業生産が縮小し、結果的に食料不足や健康状態の悪化などを誘発するおそれがあるという。小氷期がやってくるかもしれないと危惧されている2011年の今、急激な人口増加と相まって、水や食料の不足を背景に、またしても動乱の時代となってしまうのだろうか。もし小氷期となった場合、解決の糸口はあるのだろうか。


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2011'10'09(Sun)18:45 [ 人口・環境問題 ] CM0. TB0 . TOP ▲
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