見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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カサブランカの夜
モロッコ・カサブランカに到着した日の夕方、僕と先生はその日泊まる宿を探し歩いた。できれば暗くなる前にと思っていたのだが、思うような宿がなかなか見つからなかった。

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街角の売店では新聞が路上に広げてあった。モロッコらしいなかなか珍しい光景。

その理由はズバリ宿泊設備。とはいえそれほど高望みしていたわけではなく、そこそこ手頃な宿泊料金で居心地の良いホテルがあればどこでもいいと考えていた。実際そんな風に見えるホテルは山ほどあったのだが・・・実際に部屋を見せてもらうと、どのホテルも面白いように窓の鍵が閉まらない。要するに窓の鍵が壊れていて外部から自由に開け閉めができてしまうのだ。

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夜になり、活気づくカサブランカの街。そうか、この街は夜の街だったのか!

これでは防犯上あまりにも不用心だ。何かあったとしても自己責任は免れないし、なにより滞在中落ち着かない。しかも窓だけならまだしも、ドアの鍵が閉まらない、トイレの水が流れないなど、いろいろなホテルを見れば見るほど不備な点が多々あったりするので、だんだんホテル探しもうんざりしてきた。まぁこれがカサブランカの基準なのだといわれればそんなものかと納得しないこともないのだが、なにせ初日の夜だったので勝手が分からなかった。

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アイスクリーム屋を発見。店頭に女性客が集まっていた。日中は閑散としていたのに不思議だ。

僕たちはホテルからホテルへとさんざん探し歩いたあげく、中心街からやや離れた閑静な場所にある “オテル・アストリッド”(Hotel Astrid)というホテルを選んだ。ちなみに「ホテル」を「オテル」と呼ぶのはフランス語表記であるから。何軒か見て回った中では一番落ち着いていて、窓はやはり微妙な感じだったが妥協することにした。どうもモロッコでは建物の老朽化が進み、大半の建物の窓の鍵が壊れ、修理もせずにそのまま放置しているようなのだ。

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それほど大規模ではないが、街中にあるスークも活気があった。

おそらくそこそこ治安が良いので鍵など無くても問題ないのだろうが、旅行者からすれば鍵の閉まらない部屋には泊まりたくない。それも窓となれば手持ちの南京錠では対処できないし。時間はかかったが、ようやくバックパックを下ろすことができた。僕たちは随分久しぶりとなるシャワーを浴びて、すっかり暗くなってしまった夜のカサブランカの街へと出発した。

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スークの中を特に目的もなくブラブラ散策する。目に映るものすべてが新鮮だ。

夜の街に出て驚いたのは、昼間とはうって変わって街に活気があることだった。大通りは車通りが激しくなり、閑散としていたストリートには人々が闊歩し、店やレストランには灯りがともっていた。そのあまりの変化に「ああ、この街は夜の街なんだな」と勝手に納得した。街中にあるスークと呼ばれる市場にも足を踏み入れてみたが、同様に夜の賑わいを見せていた。

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イミルシルの入り口。こじんまりとした入り口なので見つけにくいが、内装は一見の価値あり。

さて、僕たちのモロッコでの初日の夜を飾るイベントは、なんと言ってもモロッコ料理である本場の “クスクス”(Couscous)を食べることだった。そこで、カサブランカのモロッコ料理レストランではおいしいと評判の “イミルシル”(Imilchil)という店に行ってみた。ここは大きな店ではないが、モロッコらしいクラシックで高級感のある内装や調度品が素敵なレストラン。

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モロッコの各地でレストランに入ったが、内装や調度品はかなりレベルが高いと思う。

薄暗い店内の照明の中、雰囲気のある調度品を楽しんだ。客は僕たちだけで貸し切り状態。僕たちはメインのクスクスと、奮発してラムの煮込みを頼んだ。しばらくすると前菜とパンが運ばれてきた。モロッコのレストランでは、注文しなくても必ずパンがついてくる。アラビア語で “ホブス”と呼ばれる定番の平たいモロッコパンで、パンは食べ放題の店が多い。

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柔らかく煮込んだ巨大なラム肉が鎮座する。クスクスというより肉を食べている感覚だった。

続いて運ばれてきたのがメインのクスクスとラムの煮込み。クスクスもうまいがラムがボリュームがあってとても柔らかい。ちょっと日本では考えられない大きさだった。モロッコの各地でモロッコ料理を食べた後で改めて思い出すと、かなり贅沢な食事だったなと思う。僕はラム、そんなに得意な方ではないけど、臭みが無くてあまりクセがないので食べやすかった。

すっかり満腹になり店を出た。本場のクスクスを食べることができて、大きな満足感があった。ラム肉の煮込みは到底真似できないけど、普段自宅で作っているクスクスとそれほど違和感はなかった。その夜は二人でクスクスの話で盛り上がりながらホテルへの帰路についた。




  
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2012'05'25(Fri)20:43 [ カサブランカ ] CM2. TB1 . TOP ▲
COMMENT


鍵がかからないのはさすがに安心できないですね。

でも、治安自体はドウなのですか?
比較的安全ならいいのですが。

でも、モロッコの伝統料理が楽しめて
良かったですね。

2012/05/27 22:59  | URL | flowerh #- [edit]


flowerhさん、こんにちは!

モロッコの治安はすこぶる良いのですが、そうは言っても市場
やタクシーなどでのぼったくりの類はあるので、日本のように
絶対的に治安が良いとは言い切れないところもあります。

なので、窓の鍵が閉まらないというのはやはり気になります。
でも、中級クラスのホテルだと、きちんと窓が閉まる方が稀なので、
モロッコのホテルの仕様として割り切るしかなさそうです。

クスクス、おいしかったです。惜しげもなく柔らかく煮込んだ肉が
使われているので、日本人的にはとても贅沢な気がします。
2012/05/28 00:15  | URL | Garyo #- [edit]
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2012/05/26 01:04  まとめwoネタ速neo