見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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快適なモロッコの鉄道旅
モロッコの玄関口カサブランカから、内陸の交易都市 “マラケシュ”(Marrakech)を目指し、僕と先生を乗せた列車は、広大なアフリカの大地を駆け抜ける。

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広大なアフリカの大地を駆け抜ける列車の車両。

モロッコの国土面積はモロッコ南部に広がる西サハラを除くと、日本のおよそ1.2倍。総人口は3086万人(2007年)で、日本の4分の1以下。砂礫が混じった砂地帯が延々と広がる鉄道から眺める風景は、日本とは正反対と言えるほど異なり、人々が生活する民家すらめったにない。

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1等車のコンパートメント。個室だが、完全な貸し切りではない。

これから向かうマラケシュは、カサブランカから鉄道で約3時間半ほどだが、せっかくなのでモロッコの列車の車内をクローズアップしたいと思う。モロッコの移動手段は主に鉄道、バス、タクシーとあって、それぞれに持ち味がある。メジャーな都市間を移動するのであれば、鉄道は快適な移動手段だと思う。飛行機もあるが、特別な理由がない限り陸路がオススメ。

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窓の外の風景(左)と、廊下を挟んでコンパートメントが連なっている。(右)

モロッコの鉄道は1等車と2等車の2クラスに分かれていて、1等はコンパートメントになっていて個室状態。2等は通常席。1等・2等共に、たいていの車両にはエアコンが付いているので、2等でも十分快適に過ごせる。少なくともインドなどのアジアの国々をよく旅する僕にとって、モロッコの鉄道は清潔かつ落ち着いた雰囲気で、まるで天国のような快適さだった。

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お楽しみのモロカンスイーツ。タルト生地のクッキーのようなものなんだけど、これがうまい。

カサブランカ~マラケシュ間は旅のスタートということもあり、1等にしてみた。チケットの価格は、もちろん2等より1等の方が高いけど、日本円に換算してみるとそれほど大きな価格差ではなかったような印象。僕たちはコンパートメントの1室(席番号は決まっている)に座り、予めカサブランカのお菓子屋で買っておいたモロッコ風のクッキーが入った箱を開けた。

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荒れ地の中に、時々畑の緑や民家がある。モロッコの広大さが感じられた。

いわゆるモロカンスイーツなのだが、ソフトな歯ごたえと、アーモンドエッセンスが効いていて実においしい。ハズレのないおいしさで、すっかり気に入ってしまった。クッキーを頬張りながら、窓の外の風景を眺める。そこには憧れのアフリカの大地が広がっていた。木々もまばらで何もない荒れ地なのだが、不思議と大地は完全に乾ききった感じはしなかった。

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砂漠だからというのもあるけど、大地には水の存在が感じられない。

などと窓の外の風景に感慨に耽っていると、鉄道はローカルの駅に到着した。それまで静かだった車内は急にざわざわと騒がしくなり、貸し切りだった僕たちのコンパートメントも席が埋まった。乗ってきたのはフランス系の3人組の若者とアラブ系の中年男性。が、この3人組、騒ぐ騒ぐ。しばらくして中年男性は耐えきれずにコンパートメントを出て行ってしまった。

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マラケシュに近づくにつれて、少し緑が増えてきたような気もする。

あーあ怒って行っちゃったよ・・・・・・と思いながら、落ち着きのない悪ガキ3人組と改めて話をしてみると、素直さのあるそう悪い子たちではなかった。彼らは首都 “ラバト”(Rabat)のフランス人学校に通う高校生で、休みを利用してマラケシュにしばらく滞在するんだって。モロッコはフランス人が多く移住していて、彼らはフランス語、アラビア語、英語を話せるんだそう。

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一緒のコンパートメントだった、フランス系の高校生3人組。サハラ砂漠には行ったこと無いんだって。

そんな経緯で、数時間話し続けながら一緒に過ごしていたらすっかり仲良くなってしまったんだけど、同時にコンパートメントってしんどいなと思った。完全な個室というわけではなく、席の空きがあればそこに他の乗客が座るから、場合によってはしゃべり続けなければならないハメになるという。そうなるとなかなか落ち着いてのんびり過ごせなかったりする。

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マラケシュの駅に到着。夕方近いのにも関わらず、陽差しが強かった。

さて、ようやく僕たちを乗せた鉄道は、マラケシュの駅に到着した。陽が少し傾きはじめていたが、太陽はギラギラと強い陽差しを放っていた。列車の車両を降りた乗客は、ぞろぞろとホームを歩いている。駅は人で混み合っていたが、あのモロッコの静けさの漂う穏やかな空気は、相も変わらず流れていた。なんだか妙にうれしくなって、思わず笑顔がこぼれた。




  
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2012'06'09(Sat)18:06 [ マラケシュ ] CM0. TB1 . TOP ▲
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2012/06/10 12:51  まとめwoネタ速neo