カサブランカ、マラケシュ、砂漠の町やサハラ砂漠、そしてここフェズ。長いモロッコでの滞在で、リヤドをはじめ様々なタイプのホテルに宿泊してきた。しかし、どのホテルも味はあるが建物は古く、設備的には快適とは言えなかった。フェズで新たに選んだホテルは、その点では大成功だった。快適さという面では、やはり近代的なホテルは素晴らしいものだった。

イビスはモロッコの大都市を中心に点在しているが、特にフェズがオススメ。中庭にはプールがある。
僕たちが新たに宿泊することにしたのは、以前から気になっていた “オテル・イビス・ムサフィール”(Hotel Ibis Moussafir)というフェズの駅前にあるアクセスのいいホテル。フランス系のチェーンホテルだが、宿泊料はそこそこリーズナブルで、フリーWifiもバッチリ。フェズ観光では立地の良さも含め、非常に使いやすいホテルだ。久しぶりに便利さを満喫できた。

城壁の門をくぐりメディナの中へ。目指すはモロッコ屈指の職人街。
午前中、宿を移動し、再びメディナへ。フェズのメディナは、モロッコ屈指の職人街で有名だ。同じ商品でも他の街で売られている物よりクオリティが高く、種類も豊富な感じがした。

店先で製作に励む職人たち。細く複雑に入り組んだ路地は迷いやすい。
職人街はまるで迷路のように入り組んでいた。ガイドブックのマップではとても事足りず、僕たちはすぐに現在位置を見失ってしまった。職人街と言うだけあって、職人たちは店先で自分たちの製作物に夢中になっていて、ここでは観光客に商品を売るのは二の次のようだ。

道にも迷ったが、地元の子供たちにすっかり参ってしまった。悪意はないと信じたいが・・・。
歩いていると地元の子供たちがしきりに案内してやると話しかけてくる。しかし、どこかの目的地を目指しているわけではないし、案内料を請求されても困るので「大丈夫、必要ないよ」と答えたのだが・・・尋常じゃないしつこさで、どこまでも追ってくるのだった。

店の裏手に大規模な作業場が広がっている。
散々迷った末に、ようやくたどりついたのが革染色の職人街、通称 “タンネリ” と呼ばれる “スーク・ダッバーギーン”(Souk Dabbaghin)だ。細路地の店内から階段を上ると、革を染色する大規模な作業場の屋上に出る。下を見下ろすと、革を染色する染色桶が大量に並んでいた。

作業場の屋上から見た、革を染色する染色桶。なかなか壮大な風景だ。
各桶には様々な色の顔料が入っていて、桶につけ込んで革を染色するのだろう。モロッコの革製品は非常に色彩豊かだが、作業場を見ればあの色バリエーションの豊富さに納得できる。

天日干しをしている染色前の革。服よりもインテリアや小物に向いている革だ。
僕は仕事柄これまでたくさんの工場を訪れてきたが、モロッコの革染色の作業場は規模も大きく独特だ。モロッコの革は大味で、オイル感がなくパサパサしていて、繊細で高級感のあるスペインやイタリアの革とは異なるが、独特の色彩の商品は気軽さがあって見ていて楽しい。

フェズの絶景はこんなところに。作業場の屋上から夕方のフェズの街を眺める。
作業場の屋上は見晴らしが良く、職人たちが作業をする姿だけでなく、街の全景も見渡せた。ちょうど時刻は夕方に差しかかり、太陽が沈みはじめたところで、太陽の光で陰影が付いた街が美しく佇んでいた。僕たちはしばらく屋上で過ごし、タンネリを後にしたのだった。

イビスはモロッコの大都市を中心に点在しているが、特にフェズがオススメ。中庭にはプールがある。
僕たちが新たに宿泊することにしたのは、以前から気になっていた “オテル・イビス・ムサフィール”(Hotel Ibis Moussafir)というフェズの駅前にあるアクセスのいいホテル。フランス系のチェーンホテルだが、宿泊料はそこそこリーズナブルで、フリーWifiもバッチリ。フェズ観光では立地の良さも含め、非常に使いやすいホテルだ。久しぶりに便利さを満喫できた。

城壁の門をくぐりメディナの中へ。目指すはモロッコ屈指の職人街。
午前中、宿を移動し、再びメディナへ。フェズのメディナは、モロッコ屈指の職人街で有名だ。同じ商品でも他の街で売られている物よりクオリティが高く、種類も豊富な感じがした。


店先で製作に励む職人たち。細く複雑に入り組んだ路地は迷いやすい。
職人街はまるで迷路のように入り組んでいた。ガイドブックのマップではとても事足りず、僕たちはすぐに現在位置を見失ってしまった。職人街と言うだけあって、職人たちは店先で自分たちの製作物に夢中になっていて、ここでは観光客に商品を売るのは二の次のようだ。

道にも迷ったが、地元の子供たちにすっかり参ってしまった。悪意はないと信じたいが・・・。
歩いていると地元の子供たちがしきりに案内してやると話しかけてくる。しかし、どこかの目的地を目指しているわけではないし、案内料を請求されても困るので「大丈夫、必要ないよ」と答えたのだが・・・尋常じゃないしつこさで、どこまでも追ってくるのだった。

店の裏手に大規模な作業場が広がっている。
散々迷った末に、ようやくたどりついたのが革染色の職人街、通称 “タンネリ” と呼ばれる “スーク・ダッバーギーン”(Souk Dabbaghin)だ。細路地の店内から階段を上ると、革を染色する大規模な作業場の屋上に出る。下を見下ろすと、革を染色する染色桶が大量に並んでいた。

作業場の屋上から見た、革を染色する染色桶。なかなか壮大な風景だ。
各桶には様々な色の顔料が入っていて、桶につけ込んで革を染色するのだろう。モロッコの革製品は非常に色彩豊かだが、作業場を見ればあの色バリエーションの豊富さに納得できる。

天日干しをしている染色前の革。服よりもインテリアや小物に向いている革だ。
僕は仕事柄これまでたくさんの工場を訪れてきたが、モロッコの革染色の作業場は規模も大きく独特だ。モロッコの革は大味で、オイル感がなくパサパサしていて、繊細で高級感のあるスペインやイタリアの革とは異なるが、独特の色彩の商品は気軽さがあって見ていて楽しい。

フェズの絶景はこんなところに。作業場の屋上から夕方のフェズの街を眺める。
作業場の屋上は見晴らしが良く、職人たちが作業をする姿だけでなく、街の全景も見渡せた。ちょうど時刻は夕方に差しかかり、太陽が沈みはじめたところで、太陽の光で陰影が付いた街が美しく佇んでいた。僕たちはしばらく屋上で過ごし、タンネリを後にしたのだった。
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