見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
08≪ 2017| 12345678910111213141516171819202122232425262728293009/ ≫10
ジブラルタル越え、タンジェ港での迷走
あえて空路を使わず、モロッコから “ジブラルタル”(Gibraltar)を越えスペインへ。これは今回の旅でどうしても実現したい目標だった。この目でジブラルタルを見たかったのだ。

Tanjer61213-1.jpg
タンジェの鉄道駅に到着。

陸路でモロッコからスペインへと渡るには、アフリカ大陸の北端、ジブラルタル海峡に面するモロッコの街 “タンジェ”(Tanger)を目指す必要があった。フェズから鉄道を乗り継いで数時間、そのタンジェの駅にようやく降り立ったのだった。いよいよジブラルタルは目前だ。

Gibraltar61313-2.jpg
蒼い空と白い建物のコントラストが実に美しい。

雲ひとつない弾けるような蒼い空と、タンジェの街の白い建物が、ここから新しい旅になることを予感させた。まずは駅を出て、駅前でタクシーを拾いフェリーが出る港へ。なんとも順調な滑り出し・・・のはずだったのだが、ここから大きく迷走することになるとは。

Tanjer61213-2.jpg
タクシーでタンジェ港へ。まずは情報収集。

タクシーのドライバーが「最近新しく港ができてタンジェ港からはアルヘシラス行きのフェリーがない」って言うんです。え、そんなこと聞いてないよ。ガイドブックにも書いてないし。まさか新手のぼったくりか!? などと勘ぐりつつ、まずはタンジェ港で情報収集することに。

Tanjer61213-3.jpg
小さな港だが、たくさんの船が停泊していた。

港には、たくさんのフェリーの運行会社の建物があるじゃないですか。とりあえずそのうちの1つに入って聞いてみた。運行しているが、アルヘシラス行きではなく、レジャー用の高級フェリーで200ドルとか300ドルとかとんでもない数字を言ってくる。うーん、これは困った。

Tanjer61213-4.jpg
フェリーの運行会社が軒を連ねているのだが・・・。人気がないのも気になった。

港のインフォメーションデスクのようなところがあったので聞いてみると、どうも数ヶ月前に本当に新しく港が出来たらしい。しかも、新しい港はここから45㎞も離れているのだという。なんてこった、今日中にスペインにたどり着くかな・・・。すっかり時間は午後になっていたので、フェリーの時間が気になったが、とにかく新港 “Tanger Med” とやらに行ってみることにした。
※ “Tanger Med” は2010年5月に開港。

Tanjer61213-5.jpg
タンジェからバスで新港タンジェMedへ。

新港まではバスが出ているというので、バス乗り場でバスを待つことに。バス乗り場では、バックパックを背負っているのが珍しいのか、なぜか人気者に。いろんな人から質問攻めに。で、こちらも知りたいことだらけだったので質問しまくったところ、やはりフェリーは新港の方に行かないとダメなようだった。長い間バスを待ったが、ようやくバスに乗れて一安心。

Tanjer61213-6.jpg
タンジェMedに到着。港と駐車場以外なにもない場所。

予定より随分遅くなったが、夕方前には “Tanger Med” に到着することができた。海を越えるとはいえ、国境を越えることになるので、税関を通らなければならない。もちろんフェリーのチケットも確保する必要がある。チケット売り場でフェリーのチケットを購入し、税関へ。

Tanjer61213-7.jpg
このフェリーでジブラルタルを越えるのだ。

ここまで来たらもう大丈夫だろうと思って安心していたら、税関でもなんだか疑っている様子。オイオイ、ドラッグの売人じゃないって。鉄道での出来事といい、税関といい、どうもこの辺りではアジア人のドラッグの密輸を警戒しているみたい。税関員の1人が、彼は日本人だよ。見れば分かると言ってくれたので、なんとか事なきを得たのだった。うーむ、疲れた・・・。

Tanjer61213-8.jpg
思わず飲み干したくなるような、美しいグリーンの海の水。

気になって後で調べたら、モロッコは大麻樹脂の最大生産国で、ドラッグの密輸が頻繁に行われているのだそう。アジア人、特に中国人による密輸が多いんだって。タンジェはアフリカとヨーロッパをつなぐ海の玄関口のような街だから、いろいろあるんだなと思った。

Tanjer61213-9.jpg
いよいよジブラルタル越えへ。これからどんな旅がはじまるのか。

さて、無事税関を通過し、港にたどり着いた。今、眼前に広がるはあの憧れのジブラルタル海峡。そしてその先には、ほんのわずかな距離に、モロッコとは大きく異なる文化を持つ目的地のスペインがあるのだ。想定外のトラブルと長旅とで疲労もあったが、興奮していた。この目で、この脚で、海と風を感じながら、あのジブラルタルを越えることが出来るのだから。




  
関連記事









exclusive60g.png

2013'06'13(Thu)20:00 [ ジブラルタル ] CM0. TB1 . TOP ▲
COMMENT
コメントする














秘密にする?

    
この記事のトラックバックURL
http://thegoldexp.blog99.fc2.com/tb.php/911-9330ba40
trackback
 - 
管理人の承認後に表示されます 

2016/12/30 08:57