見上げれば、そのすべては自由なのだから  GOLD EXPERIENCE: 世界を旅する黄金体験
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シェムリアップという町
カンボジア随一の世界遺産、“アンコール遺跡群”(Angkor)観光の拠点として、多くの旅行者が集まる “シェムリアップ”(Siem Reap)は、カンボジアの町の中でも特別な場所だ。この町はおおよそカンボジアらしくない。

近年、シェムリアップは、カンボジアに惹きつけられた外国人達の手によって、旅行者達をターゲットとするレストランや土産物屋などの施設が急増し、勢いのある成長を遂げているのだ。他のカンボジアの町や集落と雰囲気が異なるのはそのためで、ある意味、現在急成長中のホットスポットと言うことが出来そうだ。数年前までは「シェムリアップ村」という表現をされてきたが、いまでは「」と表現した方がしっくりくるだろう。また、シェムリアップは、バックパッカーの「沈没地」としても有名だ。「沈没」とは、バックパッカーから生まれた言葉で、旅先で居心地の良い一つの場所に長期滞在してしまうこと。

アンコール遺跡群が世界遺産に登録されたのは、カンボジア国内の内戦が収束に向かった1992年のことであり、つい最近のことなのだから、近年シェムリアップの町が急発展している理由もよくわかる。そもそもアンコール遺跡群のハイライトである “アンコール・ワット”(Angkor Wat)が発見されたのが約140年前で、9世紀~12世紀にかけて建造されたといわれる遺跡の古い歴史を考えると、発見されてからまだそれほど長い年月が経過してはいない。

今回はそんなシェムリアップの町並みをクローズアップしていく。

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写真はシェムリアップの中心地区の一角。

道路は舗装こそされていないが、周囲の建物はカンボジアの他の集落のような簡素な構造のものではなく、近代的な西洋建築のものだ。写真右側に見えるカフェは、明らかに西洋的ニュアンスのオープンスタイルのカフェで、シェムリアップに外資の影響が強いことを象徴している。

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町の中心地区には、西洋風の洒落たレストランやカフェが立ち並ぶ。

町の中心地区には、白人を中心とした外国人達がプロデュースした、イタリアンレストランやインドカレー屋、ベーカリーなど、多国籍かつ様々な種類のお店が年々増加しており、店舗の景観も西洋文化が取り入れられたお洒落なものが多い。まるでパリのカルティエラタンのようだ。

これほどまでにシェムリアップにヨーロッパテイストが入っているのは、1863年ベトナムタイに侵略されつつあったカンボジアがフランスに援助を求め、フランスの保護国となり、その後1887年1954年までの間、カンボジアがフランス領インドシナとなっていた経緯があり、一時的ではあるが、植民地としてフランスの支配下にあったことは、カンボジアの文化に大きな影響を与えたことは容易に想像がつく。

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路地裏にも、レストランや土産物屋などが軒を連ねている。

また、1860年にアンコール遺跡を再発見した、“アンリ・ムーオ”(Henri Mouhot)という博物学者がフランス人なので、フランス人をはじめとしたヨーロッパからの移住者が多いのはそういった影響もあるのだろう。

路地裏も、ここがカンボジアの町中だとはとても思えない、お洒落な雰囲気。お洒落なレストランや土産物屋、アートギャラリーなどが軒を連ねている。

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オールドマーケット周辺の町並み。

地元の人達が利用する、町の南側にある生鮮食品などを扱う市場、“オールドマーケット”(Old Market)周辺の町並み。町のあちこちで水道管の工事などが行われており、急ピッチでインフラ整備が行われているのがわかる。

シェムリアップの町はそれほど大きくないので、徒歩での移動も充分可能なのだが、町のサイズ的に自転車での移動が最適だ。自転車を利用すると、周辺を広範囲に散策できるのでオススメ。自転車は宿で貸し出しができるところが多い。

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町を縦断するように流れるシェムリアップ川。

町の中央に流れる “シェムリアップ川”(Siem Reap River)は、7㎞北にあるアンコール遺跡のエリアと、10㎞ほど南西にある東南アジア最大の湖、“トンレサップ湖”(Tonle Sap Lake)を結んでいる。川の色は泥水のようなオリーブ色で、流れも穏やか。お世辞にも美しいとは言えないが、街中に水が感じられるのは、なぜか癒しを感じてしまう。

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露店には様々な種類のフルーツが売られている。

シェムリアップの町からアンコール遺跡のあるエリアに向かう大通りには、色鮮やかなフルーツを扱うお店が並んでいる。中には日本ではなかなか見ることのできない種類のフルーツもあるので、遺跡観光の前に立ち寄ってみるのもオススメ。

一度遺跡内のエリアに入ってしまうと食料の調達が困難になるので、事前に飲料水やちょっとした果物などを買っておくと重宝するだろう。

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荷台にブタを載せて走るお兄さん。

大きなブタを原付バイクの荷台に載せて町中を走るお兄さん。ふとした町の風景でも、カンボジアならではの一瞬がそこかしこにある。

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シェムリアップの日本人宿、タケオ・ゲストハウス。

カンボジアでお世話になった安宿、“タケオ・ゲストハウス”(Takeo Guest House)。ここは日本人経営というわけではないが、同じ国道6号線沿いにある、チェンラー・ゲストハウス(Chenla Guest House)やクロマーヤマト・ゲストハウス(Krorma Yamato Guest House)などと並んで日本人バックパッカーに人気のあるシェムリアップの安宿だ。

普段日本人宿にこだわらない僕が、シェムリアップではあえて“タケオ・ゲストハウス”に宿泊したのには、理由がある。シェムリアップを拠点にアンコール遺跡郡の観光をする際、交通手段の乏しいこのエリアでは、通常、バイタク(バイクタクシー・バンコクのトゥクトゥクのようなもの)のドライバーを1日契約で雇うのだが、このバイタクを巡るトラブルが非常に多く、詐欺やぼったくりが頻繁に起きているのだ。ぼったくりなどのトラブルのリスクを考えると、日本人の間で知名度が高く、事前に情報を入手しやすい宿で手配したほうがいいだろうと思ったのだ。また、タケオは日本人バックパッカーの間では評判が良く、どんな宿なのか一度宿泊してみたいという好奇心もあった。

その試みは大正解で、シェムリアップ周辺の遺跡や郊外の観光スポットを巡る数日間、信頼のおけるすばらしいベテランドライバーにお願いすることができた。タケオの宿も、安宿なのでエアコンの類などはないのだが、非常に快適に過ごす事が出来た。




  
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2009'11'09(Mon)00:35 [ シェムリアップ・郊外 ] CM0. TB0 . TOP ▲
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